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日本民間放送連盟賞 近畿地区審査会へ『藤川貴央のDMZ』をエントリー。賞を逃すも番組に弾み!

日本民間放送連盟賞とは…

日本民間放送連盟賞は、番組の質的向上を図ることを目的に1953年(昭和28年)に創設された賞だ。
毎年1回実施され、近畿地区の AM・FM12局が「ラジオ 生ワイド番組」、「ラジオ 教養番組」、「ラジオ 報道番組」、「ラジオ エンターテイン
メント番組」
の各部門にエントリーし、最優秀の栄冠に輝いた1作品ずつが全国大会(中央審査)に進むことができる。

弊社ラジオ大阪からは「ラジオ エンターテインメント番組」に『藤川貴央のDMZ(毎週木曜日 午後10時~11時)』をエントリーした。
どの放送回を出品するかDMZディレクター氏と悩みに悩んで、今年の昭和の日(4月29日)に放送した「昭和ダンスパーティ」を提出することにした。

東京のレコード店主が、近所の小料理屋さんを借り切って気まぐれに開いていた「昭和ダンス・パーティ」。1歳から60代のマダムまでが踊るハチャメチャにバラエティーに富んだこのイベントを1枚のCDに詰め込んだのが、2005年にリリースされたアルバム『昭和ダンス・パーティ』だ。
このアルバムを中心に、ピンキー・チックス『ヨッパラッタお嬢さん』などラジオ大阪所蔵の貴重な音源を交えてお送りした。

この放送回をエントリーした理由

この放送で特集した『昭和ダンスパーティ』は、番組コンセプトの「大人の部屋にはこんなアルバムが1枚あっても良いんじゃないか」にぴったりな作品であり、ラジオ大阪レコード室が所蔵する貴重なアナログ盤も光った。

私の「昭和探しレポート」も番組に統一感をもたらし、全体の完成度が高いと感じたのだ。さらに「DMZ」は、賞のために特別に制作したものではない。DMZディレクターと私のたった2人で、毎週このクオリティーを守り続けている。その点を審査員の先生方に評価していただけたら…というのが出品した最大の理由である。

近畿地区審査会の結果

近畿地区の審査会は先月21日に大阪・堂島のクラブ関西で開かれた。
エンターテインメント部門の審査員は、このお三方!

左から同志社女子大学教授で元MBSプロデューサーの影山貴彦先生、
シンガーソングライターの植村花菜さん、京都新聞の齊藤英之さん。

結果は、FMCOCOLO制作『岡林信康・復活の朝スペシャル』が最優秀となった。FMCOCOLOの皆様、制作を担当された田家秀樹さん、本当におめでとうございました!

「これは負けて当然。」と思う一方で、残念な気持ちが無いと言えばウソになる。審査員の先生方による各番組の講評を意気消沈しながら聴く。
いよいよ私たちの番組の番になった。影山貴彦先生がマイクを持つ。

とても良い番組ですよね。審査させていただいて好きな番組でした。
こういった賞を獲ろうとエントリーする時は2つあります。賞を狙って出すと言うのと普段着の番組をそのまま出すというのと。どちらも素晴らしいと思いますが、ラジオ大阪のこの番組は普段着のラジオらしさがとってもよく出ていた。構成も選曲も素晴らしかった。何より藤川アナウンサーとっても良いですね。良いと思います!ラジオ大阪を…もう背負っていらっしゃるのかな?これからますます背負う方になるんじゃないかと思いました。本当に聴き心地のとても良い、聞いていて気持ち良いトーク。そして音楽のバランスがとても良い番組構成になっていた。「普段着で」というところを、もっともっと評価して差し上げればよかったのかもしれませんけど、僕の中では「花丸」と言って良い番組だと評価いたしました。

きちんと伝わっていた!
DMZディレクターの巧みな構成・選曲のほか、私にも勿体ないお言葉を頂戴した。しかし何より、私たちの番組づくりにかける想いや、目指していることが影山先生に届いたことが嬉しい。
「普段着のラジオの良さ」「普段着を評価すれば花丸」というお言葉は、私たちにとって受賞以上の価値があった。

「良いコンテンツを届けたい。」「少しでも面白いものを作りたい。」手間がかかっても懸命に取り組めば、好き嫌いはあるとしても、ラジオをお聴きのあなたに必ず届く。受賞には至らなかったが、胸を張ってクラブ関西を後にした。

最後になりましたが、影山貴彦先生、温かいお言葉をいただき本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

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