見出し画像

納得の仕事 26.「製品」から「商品」へ

市場の八百屋さんの奥で生み出されていたものは?

 親爺に連れられ市場の八百屋さんの奥で見た光景は、意識を持って見学したことで非常に新鮮な感じがしました。 しかし、そこで行われていた作業は考えてみれば当然のことでしたが、それを一つの生産活動として捉えることはできていませんでした。

 大根や野菜の葉の痛んだ部分をとり、ニンジンの土の汚れを落とし、リンゴの表皮を磨き、買い求める人に食べたい気持ちを持って戴く作業でした。

買う
中央市場(卸売り市場)で野菜や果物を仕入れ、品物を確認する。
作る
消費者に購入意欲をもって戴くために、野菜や果物に磨きを掛ける。
運ぶ
バックヤードから店先きに野菜や果物を運び陳列する。
売る
表示値札を見ながら、消費者は新鮮な野菜や果物を手に取り確認しながら買い求める。そして代金を支払う。

 店の人がバックヤードで行っていたのは、紛れもなく商品価値を高めるための、付加価値生産でした。