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納得の仕事 36.“コーディネーション”と“ファシリテーション”

最近では“ファシリテーション”と言う言葉を耳にします

 顧客の情報システム構築に対する要件を関係者の納得性を以て取り纏められるかは、結局は担当するSEの技量に係っていることには変わりはありませんでした。
しかし、SEが課題を背負い込んで頭を悩ます段階から、顧客の意見を取り纏めると言う段階へアップグレードしたのかも知れません。

 情報システムの要件を整理し、企画することの重要性を顧客が気づき、主体性を持って取り組んでいただける様になったことは大きな成果だったと思えます。

 この時代でもSEが情報システム構築の牽引役でもあったため、ある程度のカリスマ性も必要だったのかも知れません。 その様な意味で、企画に対する主体性の意味を込めて「コーディネーション」と表現されたのだと感じています。

 しかし、昨今、カリスマ性は時には「パワー・ハラスメント」と受け取られる危惧もあり、平和的に解決に導くと云う意味合いを込めて「ファシリテーション」と言われる様になったのだろうと想像しています。

 「コーディネーション」であれ、「ファシリテーション」であれ、討議の場を取り纏め何らかの組織的結論を導きだすことに目的があります。
これはSEと言う立場の職務に求められることではなく、企業活動のリーダー的立場にある人には必要とされるノウハウではないでしょうか。

 従って、業務のリーダーは何らかの牽引ノウハウを身に着けることで組織の運営が遣り易くなり、且つ人望をえることにも繋がると感じます。
「コーディネート」や「ファシリテート」の何れの方法を取るかは、主体となる方の特性、場の雰囲気で決めるべきことかと感じます。 

議事進行方法の使い分け