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納得の仕事 25.業種が違えば?

どんな業種でも同じ様に業務を整理できるのだろうか?

 担当するアルミサッシメーカーで、親爺が言う仕事の種類は当て嵌めることが出来ましたが、他の業種ではどうなんだろうかと考えてみました。 経験が浅いので他の業種のことは殆ど知らないため、自分の日常生活で知る得る食料品などの「小売り業」について考えてみようと思いました。

 小売り業ならば自分自身が日常必要なものを買うということで、表の姿だけは想像できると考えました。
しかし、小売り業というのは自ら製品を生産していないため、
   買う ⇒ 作る ⇒ 運ぶ ⇒ 売る(回収する)
という流れの「作る」というフェースがないのではないかと悩んでしまいました。

 そんな思考の延長で夕食の折り、
「買う、作る、運ぶ、売るっていうけど小売りは作ってないんじゃない?」
と聞いてみました。
「作ってはいなけど、買ってから売るまでの間に何をしてるかだよ。」
と曖昧な返事でした。
・・・・・
次の休み、親爺が買い物にいこうかと声をかけてきました。
突然何事かと思いつつ、親爺について近くの市場(当時買い物は地域の「市場」でした)へ向かいました。 母親に頼まれた食材を買い求めるため馴染みの八百屋や肉屋に立ち寄りました。
親爺は馴染みの八百屋のご主人に、「すまんけど、中見せたってや!」と言いながら店先を通り越し、店の奥へと厚かましく入っていくのでそれに続きました。

 当時は段ボールの様な便利なものはなく、木枠の箱に人参、大根、野菜などが山と積まれ、前で店の人が痛んだ葉を切り落としたり、汚れを拭ったりしていました。 また綺麗に整えた大根や野菜を店頭に並べていました。
「よう見ときや!」というので、店の人が何をしているのかを目に焼き付けました。
 親爺はその間に母親に頼まれたものを買い揃え、「ほな行こか!」と店の人に、「邪魔したなぁ。」と声を掛け、他の店に向かいました。

 帰り道、親爺は「判ったやろ。あれが作るや。」と言いながら自宅に戻りました。