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納得の仕事 30. 統計処理の重要化

事務処理分野で新たなコンピュータ利用

 MIS(経営情報システム)やOR(活動の数値解析)などの考えを大手企業が中心となって企業活動に取り入れる様になることで、事務処理的思考が中心であったSE業務も徐々に変化して行きました。

 顧客自身が、製造や販売についての事務的処理を求めるだけでなく、発生する情報(データ)の活用方法について考え、また担当SEにアドバイスを求め、自社情報システムへの取り入れを望む様になったと感じました。

 しかし、数値解析などはそれまで事務処理分野を担当するSEにとっては余り縁がなく、情報システムの構築上、別建ての処理として設計することが多かったと思います。
 これに呼応して、各コンピュータベンダーは数値解析、結果レポートに関する汎用的なソフトウェアパッケージを開発し、提供することが多くなったと感じます。

 また、情報処理システムが生産分野でも活躍する様になったことから、生産計画、実績管理だけでなく、品質管理などの側面から数値解析のニーズは原因究明など更なる高まりを見せる様になりました。