文章術の備忘録

☆美しい文書上ではなく、正文を目指す

Why?
①文章本来の目的は「伝えること」だから。
②美は主観的な概念であり、ものさしである
 →美に囚われすぎると、主観に溺れてしまい、独りよがりの文章になってしまう

【一方で】

自分の意見は完全な主観・感情である
声も表情もない文章というツールだからこそ、その感情は論理のレールに載せないと届かない

☆「序論・本論・結論」の訓練には映像表現が参考になる

①序論…客観的な状況説明
    カメラが俯瞰で対象をとらえているイメージ
②本論…客観的な状況に対する自分の意見
    半径数メートルのカットが中心
③結論…再び客観的な視点に立って論をまとめる
    フェードアウトで風景を切り取るように撮影する


☆導入は死ぬほど大事

Why?
読者は「読まない」という最強のカードを持っているから

導入で読者に座って貰う必要がある

【具体的には】
予告編≒読者の期待を煽り、席に座らせる
①インパクト優先型…結論を最初に持ってくる
②寸止め型…革新以外で記述して、大事なところは読者に想像させる
      ↖人は招待を隠されると是が非でもその中身を知りたくなるもの

☆読者のイスに座る

座れる読者のイスは2人分だけ


①10年前の自分
伝えたいことを、それを知る前の自分に語りかけるように書く
「どうすれば納得して読んでくれるか」「どんな言葉を嫌うのか」等を練って書く
 ⇓
文章の強度が段違い!思いがこもったものになる!
また、「あのときの自分」は「今いる誰か」に等しい。自信をもって書こう

②たった一人のあの人

前提として、「多数派の罠」にハマらないようにする

Why?
多数は向けの情報はつまらない・ターゲットがよく分からない・八方美人
≒みんなから喜ばれようとする文章ほどつまらない…

【ならば】
ターゲットをできるだけ絞り込む
↳言葉のベクトルがはっきりとし、その他大勢にも届く≒感情移入

※専門的な文章でも、けっして説明を怠らない!
想定する読者の予備知識に甘えず、第三の読者(たとえば母)でも理解できるように書こう

☆説得せずに納得させる

読者は書き手に説得されたいとは全く思っていない

【ならば】
納得させ、自発的に行動を起こさせる

But
読者は「正しい」だけでは動かない。他人事を自分ごとに変換してくれる仕掛け(=当事者意識)が必要

【具体的には】
読者を議論のテーブルに着かせる
仮設を投げかけ、一緒に検証していく形が◎

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