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4月聴いた音楽

ERRA『CURE』

USのテクニカルメタルコア/ポストハードコアバンドの3年ぶりの新作。たしか、前作からボーカルが代わってた気がする。その影響もあるのだろうけど、全体としてクリーンパートが多く、メタルコアというよりは、ほぼポストハードコアかなと。あとは、ニューメタルっぽさもある。
もともとDjent(もう死語かな?)界隈から出てきたバンドなので、いわゆるDjent的な低音チューニングしたギターでリズムを刻む音を効果的に使っている。良作。ラウドロック好きにオススメです。


Khruangbin『A LA SALA』

USテキサス出身のタイ・ファンク?エキゾチック・ファンク?バンドの4年ぶりの新作。音楽性としては、いわゆるファンクというよりは、サイケだよなと。聴いていると南国リゾート地に行っているような感覚に浸れる。これから暑くなる季節の日中、冷房の効いた部屋で聴くのが良さそう。良作。オススメです。


Vampire Weekend『Only God Was AboutUs』

USインディー・ロックの雄、Vampire Weekendの5年ぶりの新作。
お得意のアフロ・トロピカル・サイケといった要素を取り入れながらも、全体的にアッパーでテンション高めのサウンド。ライブで聴いたら、とても楽しそう。良作。NYインディー・ロック好きにオススメ。


DJ Marky『Kochi EP』

ブラジル・サンパウロ出身のドラムンベースアーティストの新作EP。タイトル曲は、日本の高知のことらしく、高知愛が存分に注ぎこまれたカッコいいトラック。


Durante『Enter』

LAをベースに活動するDJ/プロデューサーのデビューアルバムがAnjunadeepからリリース。Anjunadeepからのリリースというだけで、クオリティは保証されているのだが、とても良質なディープ/プログレッシブハウス作品。オススメです。


The KVB『Tremors』

UKのポスト・パンクデュオの新作。ポスト・パンクというとなんか抽象的になってしまうけど、サウンド的にはダークでインダストリアルなコールドウェーヴって感じかな。個人的には大好物のサウンド。良作です。


Mount Kimbie『The Sunset Violent』

UKのポスト・ダブステップの重要アクトであるマウント・キンビーの新作。1曲目のイントロを聴いて、えっ!?と驚き。ロックじゃんと。驚いたので調べてみると、どうやら長年のサポートメンバーを正式にバンドのメンバーとして迎え入れ4ピースのバンドとして生まれ変わったそう。これまでのポスト・ダブステップ的なサウンドを期待していた人には肩透かしかもしれないが、とても良いです。ポスト・パンクやシューゲイザーサウンド好きにはウケそうだし、新たなファン層を拡大しそう。かなりの良作です。


Machinedrum『ZOOM』

マシーンドラムの新曲。特にTinasheをフィーチャーしたタイトル曲、『ZOOM』はドラムントラックだが、これがすごいカッコ良い。この曲だけでも、聴く価値あり。かなりのオススメトラックです。


Fabiana Palladino『Fabiana Palladino』

UKのヴォーカリスト、SSW、マルチインストゥルメンタリスト、プロデューサーの初作。どうやら音楽一家の出みたい。お父さんが、ピノ・パラディーノという凄腕セッションベーシストだそうで、ディエンジェロのバックでベースを弾いていたりする人。そんな、お父さんもアルバムではフィーチャーされている。80'sっぽいエレクトロなサウンドを基調としたプロダクションや、本人の歌い方がちょっと初期マドンナっぽい感じがあったりと、聴くと懐かしい感じになれる作品。


The Ghost Inside『Searching For Solace』

USのメタルコア/ハードコアバンドの新作。メタルコアとはいうけど、どちらかというとモッシュコアよりのサウンドを鳴らすバンドという印象だったんだが、今作1曲目を聴いて、かなりの驚き。モッシュコアのような始まりからのゼロ年代初期スクリーモサウンドへ😲カッコいい!クリーンパートのメンバー居たっけ?なんて思っていたのだが、YouTubeで動画を観てみたら、厳つい体格のボーカルの人がクリーンパートを歌っている!クリーンパートを効果的に使うようになって、サウンドのスタイルに幅が出ているなと感じた。もちろん、お得意のバウンシーなモッシュコアもあれば、ニューメタルなグルーヴィーナンバーもあったり。わりと走るナンバーも多くてバランスの良い作品。かなりの良作。ラウドロック好きにオススメです。


Pearl Jam『Dark Matter』

USのベテランロックバンドの新作。ストレートなアメリカンロックを鳴らしており、懐かしく感じると同時に、今聴くと逆に新鮮にも感じた。良作です。


Cloud Nothings『Final Summer』

USインディーロックバンドの新作。先行のシングルを聴いた感じ、落ち着いたテイストの作品になるのかな?なんて思ってたけど、意外にも全編通してテンション高めの作品で驚き😲ジザメリ以降の甘いメロディに轟音ギターを乗せるスタイルをストレートに展開しており、聴いていてとても気持ち良い作品。良作です。


Anjunabeats presents Earth Day 2024 | Progressive, Trance

Anjunadeep presents Earth Day 2024 | Melodic, Organic, House

Anjunabeats/Anjunadeep、それぞれのレーベルからEarth DayイベントにインスパイアされたDJ Mixをリリース。両Mixともカッコよかったのでオススメです。


Justice『Hyperdrama』

楽しみにしていたJusticeの新作。1曲目のTame Inpalaとのコラボ曲「Neverender」好き。もう1つのコラボ曲「One Night/All Night」も良かった。JusticeとTame Inpalaの相性良いなと感じた。
そして、この新作、全編通して良い。Justiceの真骨頂である、バキバキのロッキンエレクトロサウンドが展開されており、聴いていてとてもアガる。ライブが観たくなった。とてもオススメです。


St. Vincent『All Born Screaming』

St. Vincentことアニー・クラークの3年ぶり、通算7作目の新作。今作は、初の完全セルフプロデュース作だそう。今まで、セルフプロデュースじゃなかったというのが意外だ。このアルバムにはデイヴ・グロールはじめ豪華ゲストが多数参加。完全セルフプロデュースということもあり、今の彼女がやりたい音楽が詰め込まれているといえるだろう作品。そんな今作だが、完全セルフプロデュースの影響だと思うが、良く言えば、バラエティーに富む作品。悪く言うと、まとまりに欠ける作品って感じだろうか。Twitter(X)では、NINとNirvanaを足したような感じの作品みたいに評した投稿を見たけど、そんな感じはほとんどしない・・・。いろんな要素を少しずつつまみ食いしたような印象のなんかちょっと残念な作品。Pitchforkでも7.8点と高得点だけど、8点台にはいかないあたり、この辺のまとまりの無さがマイナス評価になったのかなあと🤔Pitchforkの評価が全てではないけどね。まあ、それでも間違いなく良作ではあるので、オススメです。


Nia Archives『Silence Is Loud』

UKを拠点とするDJ、プロデューサー、シンガーソングライターであるNia Archivesのデビューアルバム。ネオ・ジャングリスト・フォース。歌に焦点をあてた、ジャングルサウンドを展開。サウンド的にピンクパンサレスと比較されることが多いかもしれないが、ピンクパンサレスほど洗練されておらず、レイヴのような荒々しさ(粗粗しさ)を残したサウンドがむしろ「ジャングル」っぽいなと。今後要注目のアーティストの1人だと思う。オススメの良作です。


Pet Shop Boys『Nonetheless』

UKのベテランシンセ・ポップデュオの4年ぶりの15作目。言わずもがなの、UKが誇る最強エレクトロポップ・デュオ。今作では、プロデューサーに初タッグとなるSimian Mobile DIscoのJames Fordを起用。これが功を奏しているのか、十八番である無機質なエレクトロ・ポップに生楽器やオーケストラ・アレンジが導入され、有機的なサウンドへとアップデートされており、とてもカッコよい。PSBの新章の幕開けを告げる良作。オススメです。



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