高野真鳳の短歌ノート

高野真鳳の短歌ノート

最近の記事

鈍い空流れる曲は青い影 ひとり孤独のアムステルダム 青い影は、松任谷由実さんが一番影響を受けた曲。 プロコルハルムの名曲。 お金なし、宿なしの当時、アムステルダムの橋の上で佇んでいたら流れてきた。

    • クロちゃんは傷が絶えない地域猫 ひなたは味方春は爛漫 クロちゃんは家ネコになった。 近所の人が引きとった。 あまりに傷が絶えないので、同情したのだと思う。 今はすっかり安心して暮らしている。 捨てる神あれば拾う神あり。

      • 夢の中ちいさな虹と響き合う 迷子の君はホワイトスター ホワイトスターは花の名。 時おりフラワーショップの店頭にでる。 いつも迷い、悩める姪っ子を見た時、この歌がうまれた。

        • パグのリキ18の春旅立った 焼き場のでぐち大空の虹 人の愛は、時間とともに変化する。 ポットのお湯が徐々に冷えていくように。 けれど、犬からの愛は生涯変わらない。 きみと出会えて、ほんとうに幸せでした。 リキ、ありがとう。

          わたしの新しい宝物

          一粒のコーヒー豆がやって来た 数万キロの旅路の果てに 2月の今朝もエスプレッソコーヒー。 ちいさなカップだ。 その底に、一粒の豆。 えっ!? 昭和から今日までで、はじめての体験。 びっくりした。 それ以上に、カフェスタッフが驚いていた。 これも、なにかの縁。 豆縁を、大切にしたいと思う。

          カフェスタッフによせて

          朝靄のスターバックス誰よりも不器用なキミ笑顔金色 冬でもテラス席でお茶を飲む。 ガラス越しに見える一人のスタッフ。 ぎこちない動きと一生懸命さで、新人スタッフだと分かる。 自然に、この歌が心に浮かんだ。

          カフェスタッフによせて

          カフェスタッフによせて

          7月の白夜の夜に舞い上がるダンスの君はスターバックス「私、Danceしています」 カフェスタッフが言った。 行きつけの店での短い会話。 フィンランド7月。 北の果てラップランド。 神秘の白夜とジャズダンスがシンクロした。

          カフェスタッフによせて

          ウクライナによせて

          花音が母子の影を追っている鈍色の空ひまわりの国 ウクライナに行った。 18歳の夏。 当時はソビエト連邦の時代。 青空と白い雲。 風に揺れる一面ひまわり畑。 幸せの風景に、胸が震えた。 2024年の今、すべてが変わった。 変わってしまった。

          ウクライナによせて