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2019年の仕事と2020年の抱負

2020年は本日1月4日が仕事始め。といっても基本的にはスタッフのみんなのフォローが主で、本格的な始動は月曜日から。というわけで、業務の合間に昨年の仕事を振り返ってみようと思う。

福島第一原子力発電所取材

2019年1月には、福島第一原発を取材した。当日は快晴。1月にもかかわらずじんわり汗をかくくらいの気候のなか取材することができた。東電の皆さんには答えづらい質問も結構したはずだが、丁寧に対応していただけた。構内にいる作業員の皆さんがすれ違うたびに挨拶をしてくれたのを憶えている。この取材時に写真を撮ってもらったのはNETFLIXの『世界の"現実"旅行』にも出演されていた長屋陽さん。番組内でのイメージとは違い、とても豪快な人だった。

印象的だったインタビュー記事

個人的に、2019年は以前から気になっていた方たちにインタビューができた年だった。印象的だったものをいくつか挙げてみる。

ロバートキャンベルさんが井上陽水さんの訳詞をまとめた本を出すというので、取材させていただいた。翻訳という行為の本質的な部分が知りたかったこともあり、手を変え品を変え質問したのを憶えている。ちょっと微妙な質問をしてしまったことも、ずっと記憶しておくつもり。

マーケターなら知らない人はいない、森岡毅さんにも初めてお会いすることができた。終始楽しく話してくださり、最後には記念撮影までするという展開に。森岡さんが難しい立場にあった頃のある朝を思い出しながらぽつりと言った「シンシナティの冬、寒いんだよなあ」という一言の重みがすさまじかった。

学生時代から本を読んでいる言論人の1人だということもあり、批評家の東浩紀さんを取材できたのも2019年の印象的な出来事。個人的に東さんの『情報自由論』がすごく好きだったので、その後いくつもの著作を経た東さんが今のネットについてどう思っているのか聞きたかった、というのが動機だったりする。『テーマパーク化する地球』も最高なのでみんな読んで。

2019年7月は参院選があったこともあり、政治に絡めたインタビューもいくつか。2017年は政治家に直接話を聞くこともあったが、今年は民主主義、独裁、格差について識者の方にお話を伺った。BLOGOSは政治家のみなさんにも多数参加してもらっているので、今後も政治に関するコンテンツは大切にしていきたいと思っている。

秋には、何度もレシピにお世話になっている土井善晴さんに取材することが出来た。最初はすこしピリっとした緊張感が漂っていたものの、取材の最後には「これ話広がりすぎやない?まとめるの大変でしょう。まあ面白かったからええわ」とTVでもお馴染みの感じでまとめてもらえたので安心した。

2018年に続き、矢沢永吉さんを取材

2018年、Twitterのトレンド入りもした「YAZAWAの勘」という矢沢永吉さんのインタビュー記事を出せたのは最高の思い出のひとつ。2019年はそれに引き続き、矢沢さんのニューアルバム『いつか、その日が来る日まで』リリースにともなう取材をさせてもらった。インタビュアーは古賀史健さん。ちなみにこのアルバムのタイトルは、2018年の記事ですでに登場している。ちょうど制作中だったのだろうか。

「もしかしたら、ある日突然、『もう無理』と思う日がくるんじゃないですか。ただ、そのある日が来るまでやってるんじゃないですかね。いつかその日が来る日までね。・・・お、いいね。“いつかその日が、来る日まで・・・” グッド・タイトルだね(笑)。」
大ボラ吹きだと思われても「上に行け!」と言い続けた 矢沢永吉の現役論

特集「ネットメディアの現在地」

10月にBLOGOSが10周年を迎えたこともあり、自分たちやデジタルメディア業界の現在の課題を一旦整理する意味も込めて、「ネットメディアの現在地」という特集を組んだ。特集内の寄稿・インタビューあわせて9本担当。メディアについて語るときにありがちな編集長の話ではなく、もうひとつ上のレイヤーの話をたくさん聞いているのがこの企画の肝だ。個人的には、久々に田端さんと話せたのもよかった。

まとめと今年の抱負

とまあ、振り返ってみると編集領域だけでも楽しい仕事の多かった一年だった。ちなみにこれ以外にも、いくつか連載の編集を担当したり、もともと本業だったWebディレクターをやったり、マーケっぽいことを考えたり、広告案件をやったり、なんだったら社内で別の仕事をしていたりもする。色々やっていることからも分かるとおり、ぶっちゃけ自分はスペシャリストではないのだが、周囲が助けてくれるのでなんとかなっている。今年は抱え込みすぎた感のある荷物を少しずつ降ろしつつ、違うやり方を模索しながらもっと頑張るつもり。

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