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音楽のこと

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2020年5月の記事一覧

「ピクシーズっぽさ」ってどこからきてるのだろう? -ピクシーズのDNAを色濃く受け継いだバンドについて

最近、ピクシーズのDNAを色濃く受け継いだバンドが増えている気がします。今回はそんなバンド、そんな楽曲について、僕なりに分析・考察したことをつらつらと書いていこうと思います。

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ケヴィン・シールズと私

さる5月21日、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの司令塔ケヴィン・シールズが57歳の誕生日を迎えました。僕は2013年から毎年、彼の誕生日にはお祝いメールを送っていて、返信が来る時もあれば来ない時もあるのですが、今年は珍しく返信がありました。嬉しい内容だったので、今日はケヴィン・シールズのことについて書いていきたいと思います。 といっても、いわゆる音楽的な立ち位置とかそういった話ではなく、「僕から見たケヴィンという人物について」です。とてもパーソナルな話が含まれますので、今

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映画『バック・ビート』で知るビートルズ前夜。写真家アストリッド・キルヒャーを偲んで

写真家のアストリッド・キルヒャーが、5月12日に亡くなった。 ザ・ビートルズに対して並々ならぬ思いを抱いている人で、アストリッドの名前を知らない人はおそらくいないだろう。ビートルズがデビュー前、ドイツはハンブルグでドサ回りのような過酷なツアーを行なっていた頃、バンドにとって最初の公式カメラマンとして数多くの有名なショットを撮影していたのが、他ならぬ彼女だからだ。 当時リーゼントに革ジャンというファッションでロックンロールを奏でていたビートルズに、マッシュルーム・カットと襟

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ロンドンの2人組Happynessの最新作が、とんでもなく素晴らしい件

今回、noteを立ち上げたきっかけは色々あるんですが、その一つがこのアルバムのことをちゃんと書いておこうかなと思ったことなんですよ。 ロンドンを拠点に活動するJon EE Allan(Vo, Gt, Ba)とAsh Kenazi(Dr)の2人組Happynessが、今年5月1日にサード・アルバム『Floatr』をリリース。ひび割れたラジオボイスで歌われる冒頭曲「title track」の、最初の歌い出し4小節を聴いただけで「あ、これはもうとんでもない傑作だな」って分かっちゃ

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