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日本来日と展覧会のきっかけ、後日談〜アビジット・ムカルジーと私。
「Spicy- アヴィジットさんの光・街・エニグマ」
2024年4月に東京・六本木のGallery Lara 605にて日本で初の個展が行われた。この展覧会のきっかけと、期間中の彼のリサーチの様子を記録。
私とアビジットさんとの出会いは2019年に参加したインドのアーティスト・イン・レジデンスだ。そのレジデンスのオーガナイザーを勤めていたのが彼で、私の初インド滞在にあたり、とてもお世話になった。
そして、2020年のタイの「タイ・バンコクトンブリー大学」の主催のアーティスト・イン・レジデンスで再会する。
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彼はコロナ禍前くらいから、自分の夢はいつか日本に行く事だと語っていた。幼い頃に読んだ本に「日出る国、日本」という言葉が有り、それを忘れられない事と「JAPANのニックネームはNIPPONなんだろ?その本にそう書いてあった。」といった。(日本語でJAPANは日本なのだと教えようかとも思ったが、かわいいのでそのままに私は話を聞いた。)彼は、それ以外にも日本の浮世絵版画に興味を示している様子と日本で自身の展示ができたら夢のようだと言っていた。しかし世界はコロナ禍に突入し、ようやく落ち着いた2024年にGallery Lara 605の若梅有子さんのご協力により、彼の個展と1週間の滞在が2024年の4月に叶った。
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日本は騒音が少ないと語る。
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展示にあたり、メインタイトルは「SPICY」という事に決まった。「SPICY」とは、辛い味や香りがあることを表す形容詞である。主に食べ物に関して使われることが多く、唐辛子やカレーのような刺激的な風味を持つ食品に対して用いられる。また、比喩的に物事や状況が刺激的であることを示す際にも使用されることがある。アビジットさんの人柄や作品から展覧会に来て下さった方に異国の香りを感じてもらえるような展示にしたいと考えたのだ。滞在中、彼は「シャンティ」というコロンをつけ、とても良い匂いで来場者をもてなしてくれた。
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日本滞在中の彼は板橋区のホテルに泊まり、地下鉄を乗りこなし、滞在3日目あたりからは、自由に東京中を行ったり来たりできるようになっていた。 毎回、今日は何処で何をしていたのか話を聞く事がとても面白かった。彼は日 本に居る他のインド人や日本人とコミュニケーションを取り、リサーチを重ね ている様子だった。
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彼の滞在にあたり、Gallery Lara 605の若梅有子さんを始め、有子さんの知り合いのアーティストを中心に沢
山の方々に支えられた事、感謝申し上げます。また、アビジットさんの展覧会にお越しくださった沢山の方々、
作品をお買い求めくださった皆様、本当にありがとうございました。
髙野倉里枝
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