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愛だけでコミュニティを運営するために。

カズキタです。

モテアマス三軒茶屋の運営を始めて、はや4年が経っていました。

ふと、モテアマスを始めた頃を思い出すと、15部屋も埋まるわけない!とか、モテアマスって名前がダサい!とか、天井と壁壊したい!とか、大家のポールとは毎日LINEで喧嘩してた日々を、あれって前世だったのかな…のように思い出します。

モテアマスの運営については、僕が普段真面目な話をしないこともあり、謎に包まれていることが多いと思っていて、今日は運営方針の一部についてみなさんにお伝えしたいと思って、2年ぶりぐらいにnoteを書いている次第です。

コミュニティのメンバーからはお金を貰いたくない

モテアマスはシェアハウスという形はとっておりますが、ルールとしてはインド、実態としてはコミュニティというのが実情かと思います。そして、そのコミュニティのマネージャー(主任)というのが僕の立場かなと思っています。

そんなコミュニティ運営について、僕が大事にしていることがあります。

それは、
『コミュニティの中にいる人からはできるだけお金を貰わずに運営する』ことです。これにはいくつかの理由があります。

まず一つは、
コミュニティとコミュニティマネージャーの立場は、上下関係ではなくチームの一員として捉えているからです。

別にお金をもらったから態度が変わるというわけじゃないんだけど、コミュニティのメンバーによってはそういう意識が芽生えやすいことは事実であるような気がします。

二つ目は、
コミュニティのメンバーからお金を貰うことで、その使途が限られてしまう可能性が高いことです。

僕は、基本ふざけたことにしかお金を使いません。
コスパを無視する代わりに、みんなが面白がる時間や、それによって起きる問題をみんなで解決するという問いを与えることが多いです。
余剰なお金や個人的なお金だからこそそれに対して不満を思う人は少ないのですが、みんなから集めたお金はそういうふうに使おうとすると反対勢力が出てしまうのが実情ではないかと思います。

三つ目は、
使いたいお金を増やしたい場合に、1人あたりのお金を多く集めるか、メンバーを増やすしか方法がないことです。

これは、そもそもコミュニティに参加するハードルが上がってしまい、僕が参加させたい人が参加できなくなる弊害を生んだり、あるいは支払い能力が高い人を優先的にコミュニティに参加させてしまう悪魔の手が動いてしまう可能性があり、経済的には成立するがコミュニティとしては破綻するというディストピアを招く可能性が高いと思います。

こういった理由から、僕はコミュニティのメンバーからはできるだけお金を集めずに、僕が好きな人を集めて、負担を少なくしたいと常日頃考えています。

愛だけでは、コミュニティは運営できない

さて、僕の運営方針は理解できたかと思うんですが、問題はそんな流暢なことを言っててほんとに運営できるんですか??というところなんですよね。そりゃ趣味でやってればいけるかもですが、趣味では本気での持続可能な取り組みは難しいところもありますよね。なので、この運営方針でどうやってビジネスモデルをつくるかということを考えたいと思います。

さて、コミュニティ運営について一般的なビジネスモデルのケースを考えてみます。ここからは、みなさんにお馴染みの鳥獣戯画を使って説明したいと思います。

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運営費用は、正確にはコミュニティの運営組織に入るかとは思いますが、便宜的にコミュニティマネージャーに直接入るモデルとして記しています。

一般的なモデルは単純明快で、コミュニティあるいはコミュニティマネージャーが、コミュニティという概念を通じて人、場、情報、機会といったものを提供していく代わりに、対価を受け取るというものかと思います。

このケースでは、直接コミュニティのメンバーからお金をもらえるので、そのお金で運営していけば良いため、単純に損益分岐点を超えるような価格や会員数(入居者数)の設定をして頑張れば良いだけですね。
頑張れない人はもうグッバイ⤴︎です。

次に、僕が運営方針として考えているモデルを記します。

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そう、僕がもらっているのは愛だけです。

問題は、愛だけで僕はコミュニティを運営できるのか?いや、生きていくことができるのか??ということです。

結論から言うと、無理ですね。
解脱すれば良いのかもしれませんが。

コミュニティ外から運営費用を稼ぐ

そこで、僕は思いつきました。

コミュニティのメンバーからはお金を貰いたくないけど、コミュニティの外からだったらお金を貰うことに抵抗はないし、きちんとお金に見合うものを作って渡せば良いということに気づきました。

すごいこと言ってるようですが、たぶんビジネスってこういうことですよね。
生まれて34年、ビジネスに興味がなかったので世紀の発見のように書いてますが、みんなの感想は『知ってた。』だと思います。

そこで考えたのが、こちらのモデルです。

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お分かりでしょうか。
僕は、コミュニティの外にいるファンからお金を集めるモデルを考えました。

ファンの1人目は、コミュニティのファンです。

モテアマスの例で言うと、住みたいけど色々な都合で住めない人だったり、よく遊びに来ていてそのお返しがしたい人、そのうち住民になりたいと思っている人、といった人たちです。

こういった人たちから、お金を集めることでコミュニティの運営資金を生み出します。モテアマスでは、ファッション住民という制度がありますが、まさにこのファンからお金を貰えるタッチポイントとなっていますし、ファンが集まることでモテアマスの住人+ファッション住民という大きなコミュニティが一つ出来上がり、住んでいないけど住んでいるのに近い環境に、身をおくことができるようになっています。

ちなみに、このファンについてはあくまでコミュニティメンバーに近い位置づけではあるので、やはりお金はそんなに貰いたくないので、ファッション住民については月額500円のみの参加費となっています。安い。


ファンの2人目は、コミュニティマネージャーのファンです。

言わずもがな、モテアマスの例で言うとカズキタファンということになります。カズキタファンの属性でいうと、シェアハウスの管理人や、コミュニティ運営者、あるいはコミュニティ関係のメディア、そして女性が多い、、という感じでしょうか。

こういった人たちは、僕のモテアマス運営手法を外から見て真似したいとか、どういう思想でやっているのかというのを知りたいし、そのためにならお金を使うことは投資として捉えることができる人たちです。

このコミュマネファンの人たちには、僕からできるだけ多くの情報や正確な情報を時間をかけて伝えたいために、仕事として請け負うという側面が強いです。

モテアマスの例で言うと、モテアマス三軒茶屋の取扱説明書が該当します。この説明書は本来であれば住民には無料で提供するものなのかもしれませんが、僕は愛をもらっているだけなので、断片的に日常会話の中で伝えるにとどまっている内容をまとめたものになっています。

住民の方が買う場合は、一種の入居手数料としての意味合いもありますし、コミュニティ運営者が買う場合は、モテアマスの運営マニュアルとしてとの資料という意味合いもある、新しい取り組みではないかなと思っています。

さいごに

今後も、自分なりの運営方針に沿って新しいアイデアでコミュニティを運営できればいいなと思ってますので、みなさん応援のほどよろしくお願いいたします!

愛はお金では買えないけど、愛を維持するためにはお金が必要だ。

というお話でした!




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