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天然木の「経年変化」とは? 材質別の経過をご紹介します


木材が常に呼吸をして生きている証

天然木は育った環境により、木の1本1本が違った風合いを持ち木目や色もさまざまです。材質の持つ個性により、色の違いが出る場合がありますがこれも天然木の持つ特徴です。さらに時が経つにつれて色の深みも増し、風格と気品が漂ってまいります。

天然木は歳月の経過に伴い、木目の表情が味わい深くなり、色味が変化していきます。このことを弊社では「経年変化」と呼んでいます。

高野木工で使用している天然素材の家具も
時間と共に愛着の湧く「経年変化」を感じることができます。

材質別の経年変化をご紹介

木の種類によって色味の変化は様々です。色が濃くなっていく木材、反対に色が淡くなっていく木材など材質により色相、彩度、明度が個々に変化します。

高野木工の家具で使用されている主な3つの無垢材において、厚紙で半分を覆い、2ヶ月間室内の日当たりの良い場所に置き経過を観察しました。

※直射日光を当てての実験結果ですので、通常使用の場合より結果が明確に反映されています。
また、経年変化による色みの変化には個体差がございますので、あくまでの参考としてこれらの特徴をご理解いただければと思います。 
 

ALDER|アルダー

淡紅褐色で、色味からも温もりを感じられるのがアルダー材。オイルをなじませることで、より美しく繊細な木目が際立ちます。

ナチュラルシリーズなど明るく柔らかな雰囲気におすすめのアルダー材の経年変化による色合いは、時間と共に明度が高くなるのが特徴です。オレンジ色の温かみのある色から、白っぽく色味が変わっていきます。

WHITE OAK|ホワイトオーク

数ある広葉樹のなかでも、最高級材と言われるホワイトオーク材。放射状に広がる木目が美しく、洗練されたナチュラルな空間づくりにぴったりの木材です。

北欧の雰囲気やナチュラルモダンのテイストにおすすめのホワイトオーク材。オーク材の経年変化による色合いは、使うほどに少しだけ色が深くなります。ほんのり黄みを帯びたベージュに変化していきます。
 

WALNUT|ウォールナット

世界三大銘木のひとつで、最高級材として知られるウォールナット。重厚感のある色合いと高級感のある質感で幅広い世代に人気の木材です。衝撃に強く丈夫で、風格のあるインテリアをつくります。
 
モダンで落ち着いた重厚な雰囲気漂うウォールナット。ウォールナット材の経年変化による色合いは、黒味や紫味が抜け、ほんのり明るい赤茶色に変化していきます。
 

味わい深さや心地よさを、日常生活の中でお楽しみください。

様々な要因により変色が生じますが、最も大きな要因は“光”と言われています。直射日光に当たることはなくても、時間の経過とともに、必ずその影響が現れてきます。特に紫外線の影響は強く、光を吸収して、木材の色が変化します。

天然木は育った環境により、木の1本1本が違った風合いを持ち木目や色の個性もさまざまです。経年変化による色みの変化も多少異なる可能性もございますので参考としてこれらの特徴をご理解頂き、永くご愛用いただければと思います。
 


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