籠の鳥 60 高野寛のnote 2018年7月6日 15:02 今朝のニュースを見て、久しぶりに歌ってみることにしました。20年以上前に作って、何度も何度もライブで歌い、少しずつ歌詞が変わって、でもまだ正式に音源化されていないという奇特な曲。この曲を作ったのは1995年。30歳になったばかりの95年1月17日に阪神大震災発生。(そのあたりはここ https://note.mu/takano_hiroshi/n/na05c13973be2?magazine_key=m5c99f18b50a6 に詳しい)3月20日地下鉄サリン事件発生。その後、オウム真理教本部に強制捜査が入った。窓のない「サティアン」の異様な光景。防毒マスクを装備した機動隊員の手に、カナリアの入った鳥カゴ。かつて炭鉱などでのガス事故が起こるのを防ぐために、毒物に敏感なカナリアが「警報装置」として使われていたという背景を、その時初めて知った。あとは、歌詞を読んで、自由に解釈してください。音源:https://note.mu/takano_hiroshi/n/nea340aa8f4eb—籠の鳥籠の中のカナリアは 今日も自由に歌います空を飛べずに生きる運命を 嘆くこともなく戦場に連れられて 勇気を出して歌います静かすぎて 弾丸も飛ばない 心の戦場であの山のふもとの町 窓のない家の子供たち今日はなんていい天気 空の青さが切ないよ籠の中のカナリアは 今日も健気に歌います覚えたての古いうたを 飽きることもなくそこらじゅうにたれこめた いつになく深いこの霧がいつか全部晴れるように 祈りながら見上げる空籠の中のカナリアは 今日も自由に歌います空を飛べずに生きる運命を 嘆くこともなく覚えたての古いうたを 飽きることもなく誰も皆 愛に飢えてる 心の戦場で 60 この「サポート」は、いわゆる「投げ銭」です。 高野寛のnoteや音楽を気に入ってくれた方、よろしければ。 沢山のサポート、いつもありがとうございます。 記事をサポート