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光る君へのかなふみ(第23話)

枕読み仄かな灯り照らすなか 
貴方が笑う尊き時間

定子さまが笑ってる…もうそれだけで胸がいっぱいだった23話でした。

「そなたが御簾の下から差し入れてくれる日々のこの楽しみが無ければ、私はこの子と共に死んでいたであろう」
って定子さま…
清少納言の真心がこの「枕」の中に込められていることを定子さまはちゃんと受け取ってくださってる。
「少納言、ありがとう」
真っ直ぐに清少納言を見つめてのお言葉。
…本当によかった…
ききょうさん、よかったね!
(もうこれはソウルメイトでしょ!間違いない!)

定子さまは清少納言に出会わせてくれた母である貴子さんへも感謝をされていて…
貴子さんは伊周さまのことしか頭にないみたいで、初めての懐妊で後ろ盾も無くなって、どんなに定子さまが心細かったことか…
もう少し定子さまのことも気にかけてくださったら…と私なんて思ってしまってました。
そんな気持ちでいたら、この定子さまのお気持ちです。
その心のありように触れ、私の考えが恥ずかしくなりました。

ききょうさんが戯けるように懐かしい日々の思い出を話し、それを楽しそうに笑って聞いている定子さま。
思い出が輝かしくその光が眩しければ眩しいほど、切なさに心は軋むだろうけど…その痛みにそっと「懐かしさ」という蓋をするように語らうお二人に胸がいっぱいになります。

定子さまに清少納言がいてくれて、本当によかった。
誰に伝えていいのかわからないけど、ありがとうございます!と大声で言いたい気持ちでした。

今回、道長さんにちょっと不満があります。
一条天皇が行成さんの優しさを利用しようとしてる、っていうあの言葉、不愉快じゃなかったですか?
私は、正直、嫌だなと思いました。
行成さんは権力への執着もなく、利己的な謀とも無縁で、思慮深く勉強熱心で穏やかで優しく真面目な方だからこそ、一条天皇も心の中の本心を口にできるんだと思います。
それを計画だなんて捉えるのは不愉快に感じました。
(う…道長さんへの気持ちがどんどん下降していく…)

「お上と中宮さまのお美しさ、私は生涯忘れません」
行成さん…いい人。本当、いい人…!

越前も不穏な感じですよね。
まひろちゃんに宋語を教える姿が楽しそうで好ましく思ってたら…周明の本心はそんな単純なものではなかったし。
いかにも威圧的で狡猾な印象だった越前のお役人さん達は(揉み上げの迫力は今回も健在でした…!)国を守りたい気持ちで宋人の思惑と対峙していた事実だったり…と。
いろんな思惑が交差しています。

次回はどんな展開が待っているのか…楽しみに待ちたいと思います!

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