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光る君へのかなふみ(第25話)

混沌と 動き始める 歯車に
千年後の 私の憂慮

今回も、本当に盛りだくさんな回でしたね…
(毎回言ってる気がする…でも、本当に盛りだくさんなんですよ。毎回)

見終わって、今、1番心の中に思っていることは…
こう、くるのか…
ということなんです。
ちょっと不満めいた感想になってしまうかもしれないけど、正直に思った感想を綴っていきたいと思います。
(ドラマはドラマとして史実とは違う部分も含めて楽しみたい、という気持ちも大切にしながら)

私はずっと、このドラマの道長さんがご自分の娘である姫君、彰子さまを入内させるようには思えなかったんです。
だって…誰が見たって、入内したら辛い思いをするって目に見えてますよね…

一条天皇は定子さまに一途です。定子さましか見えてません。
その思いを貫き、公卿たちの反発も覚悟の上で、それでも構わないと定子さまを職の御曹司に移されました。
それを誰よりも身近に道長さんは見ていたはずです。もちろん反感を持ちながら。

そんな一条天皇の元に嫁いで彰子さまが幸せになれるのでしょうか?
このお2人のお互いを思い合う強い絆の中に入るなんて…入ることができるなんて…私なら思えません。
(だけど、その帝の寵愛を受けることこそが悲願なんです)
たとえ入内したとしても、場違いな所に来てしまった…と、自分の居場所の無さに居た堪れない気持ちになると思います。
しかも、入内した時、彰子さまは、まだたった12才の女の子だったんです。
無理ですよ…そんなの、と泣きたい気持ちになります。

それを、強引に押し進めたのが道長さんです。
しかも、予告にあった通り定子さまに皇子がお生まれになったその日に入内…酷過ぎないですか…
あんまりですよ。1人の女の子の人生ですよ。
弄んで欲しくない、そう思います。

このドラマの道長さんは、権力に執着せず、民のための政をしたい、まひろちゃんと約束した理想の世を目指ざしたい、そう思い願う人物です。
だから…彰子さまを入内させるに至る気持ちの変化はどういう道を辿るのかな…と思ってたんです。
道長さんは、彰子さまが小さい頃に「入内させたくない」って言ってたし。

そしたら…晴明さんですよ!!晴明さん!
あなただったんですか!!!!
…と心の中で叫びましたよ…
「良いものをお持ちではございませぬか。お宝を使いなさいませ」
って…これ、彰子さまのことですよね…?
定子さまに夢中で政を疎かにしている帝をお諌めするために…って…ことですよね…?
(さらなる権力を道長さんが持ち、帝をお諌めすることができるように…ってことですよね…?)

こうくるのか…と思いました。晴明さんか…って…
晴明さんのアドバイスで道長さんが動く、そういう形なのか…って…

一条天皇も貶められてるみたいで、嫌だったな。
一条天皇はとても公平で優しくて思慮深く、誠実に賢政に努めた方だと思ってます。
でも、道長さんが諌めなければならない帝、という形に描くなら、きっとこうなるんだろうなぁ…って。

私は史実に詳しいわけではないから、もっと、もっと、本当のことを知りたいと思いました。
実在した人物の物語を見るって、こういうことなんだな。
ドラマと並行してどんどん真実を知りたくなる。

今、たけうちさんにおすすめしてもらった彰子さまが主人公の物語「月と日の后」を読み始めたところなんです。
(今はお休みしてみえるたけうちさん、戻ってみえるのを楽しみにお待ちしてます!またお話を聞かせてくださいね)

そして「枕草子」は定子さまのために書かれた、という説を語ってみえる山本淳子先生の「枕草子のたくらみ」という本も取り寄せています。
「光る君へ」をきっかけに私の中の「もっと知りたい!」という気持ちがぐんぐん大きくなってます。

まひろちゃんや道長さん、という主人公ではないけれど、定子さま、清少納言、一条天皇、そして彰子さまのことがもっと知りたいんです。
あらためて(新鮮な視点も含め)出会わせてくれたきっかけが「光る君へ」だなぁ…と思ってます。

それと…伊周さま!!「枕」を利用するのはやめて!!!と言いたい!
「枕」は定子さまにとっても、清少納言にとっても、とてもとても大切なものなんです!
(声を思いっきり大にしてこれだけは言わねばっ!)

そして予告。
いよいよ彰子さまの入内の場面が出てきましたよね…「いけにえの姫」って……
私、まだ「月と日の后」を読み始めたばかりだけど、もうすでに彰子さまがとても好きなんです。
哀し過ぎる。来週耐えられるかな。

(記事では触れられなかったけど、いとさんと乙丸さんにも恋人が…!びっくりでしたよね!!乙丸さん、恋人には強気なのが意外だったな〜)

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