失敗1

本日、自分は仕事で、さほど大きくない失敗をしました。
大なり小なり失敗は怖いものですし落ち込みます。

ところで、「失敗を恐れるな」、とよく聞くフレーズをよく耳にします。
失敗を恐れて何もしないままでは何も得ることはできない。確かにその通りです。
しない後悔よりする後悔の方が良い。自分も共感するところ大です。
個人的にも失敗を恐れている人間よりも果敢に攻める人間の方が好きです。

しかし、

現代社会において、失敗はとても大きなリスクでしかありません。

例えば仕事で失敗は会社の大きな損失になりかねません。信用回復に大変な労力を伴いますし、損害が出れば大変なことです。
官公庁でも、失敗はすぐにマスコミからたたかれ、市民からたたかれます。
最近の感染病対策では失敗すらしていないのに職員が尊い命を落とすという悲劇も見られました。
製造業、農業も、失敗はそのまま損失になります。ひどいときは収入が0になることもあるでしょう。

日常生活でも失敗はリスクです。
自動車の運転で失敗すれは命を落としかねません。


学生でさえ、受験の失敗は避けたいものですし、人生が決まってしまう場合もあります。
新卒で就職できないとその後転落人生を歩む人もいます。


失敗=損失、世間の目は厳しい、今はそんな世の中です。


ドキュメンタリー番組で見られる失敗は、いわゆるやり直しがきく失敗です。
もちろんやり直すことは大変な労力が必要ですが、少なくとも、やり直しがきかない失敗はテレビでは取り扱われません。
その後挽回したとか、失敗が糧になったとか、ある種の美談にしなければならないからです。

一方現実社会は失敗しなくて当たり前の仕事、日常ばかりです。
失敗する方が異常と言われることもあります。

結局現代社会において失敗は許されないものなのです。
それなのに「失敗を恐れるな」という無責任な言葉が跋扈していることはとても恐ろしいです。

何よりも、「失敗を恐れるな」という人が、失敗した人のフォローをしてくれません。
失敗を怖がるのは当たり前です。

続く

なみさん

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