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"Stack"って何だ

MathML Coreを読んでいると、分数のところで"Stack"という言葉に出くわします。この"Stack"は、なかなか曲者な言葉です。

干し草の山?スタック?

"Stack"は、辞書を引いてみると、もともと「干し草の山」を指す言葉のようです。
干し草の山は、後から載せた草が一番上に来て、その後から載せたものを、元々あるものより先に取り出します。そのような特徴から、コンピュータでは、「スタック」と呼ばれるコンピュータでは後入先出のデータ領域を指す用語になったようです。後入先出というのは、例えばA,B,Cの順でデータを記録した場合、C,B,Aの順で取り出されることを指します。

積まれたもの?

さて、MathML Coreでは<mfrac>を使用した線の太さが0の分数でも"Stack"という用語が使われています。この言葉の妥当な日本語訳は、「干し草の山」ではないでしょうし、「スタック」もコンピュータの用語でしっくりきません。日本語の感覚とは遠い気もしますが、どうも縦に積まれたものを"Stack"と呼んでいるようです。ただ、良い訳は思い付かないので、「積まれたもの」で良いのではないかと考えているところです。

MathML Coreの線の太さが0の分数の説明画像に日本語訳を付け加えたもの

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