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意外と変わったコンテントMathMLの構成

2022年9月8日にMathML4の初期草案が公開されました。今回は、その中で意外と構成が変わったコンテントMathMLについて触れていきたいと思います。

コンテントMathMLへの重大な変更は対象外

コンテントMathMLは、数学の意味を伝えるために利用されます。ただ、数式を表示するためのプレゼンテーションMathMLに比べてあまり注目されていないように感じます。数学作業部会憲章(筆者による日本語訳)の中でも、コンテントMathMLへの重大な変更は対象外とされており、現在、MathMLに対して行われている更新は主にプレゼンテーションMathMLに対するものです。

一方で、重大な変更ではありませんが、MathML4の初期草案ではコンテントMathMLの章の構成が大きく変わりました。

コンテントMathMLのここが変わった

コンテントMathMLは、1つ前のMathML3(筆者による日本語訳)では1つの章で構成されていましたが、その中の結構な部分が2つの付録として切り離されました。

コンテントMathMLでは、OpenMathと対応付けることで関数を定義付ける仕組みとなっています。元の章から、このOpenMathとの対応付けを抜き出して、1つの付録としてまとめられています。
また、コンテントMathMLでは、最低限の要素のみで記載する厳格なコンテントMathMLという書き方があります。通常の書き方から厳格なコンテントMathMLに書き換える方法が、元の章の随所に散らばっていたのですが、これらも抜き出して1つの付録にまとめられています。

このように、MathML4では、元々1つの章だった内容が、1つの章と2つの付録となるといった具合に、意外とコンテントMathMLの構成が変わっています。

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