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15年間の日本語訳を振り返る

私が初めて和訳したMathML関連の技術報告書は"Unit in MathML"で、日本語訳「MathMLにおける単位」であり、公開したのが15年前の2007年1月21日です。というわけで、この15年間の日本語訳を振り返ってみたいと思います。

MathMLにおける単位

"Unit in MathML"の日本語訳で、公開したのが2007年1月21日です。
この時が初めてになるのですが、HTMLのコードにエラーが有ったり、よく理解できていない熟語が有ったりしていました。当時のW3Cにあった翻訳者向けの説明を必死に読んで、メーリングリストに投稿したのを覚えています。

文字に対するXML実体の定義

"XML Entity Definitions for Characters"の日本語訳で、まず、2010年7月7日に文章の部分を公開し、徐々に添付の表の和訳も進め2011年11月7日に一通りの和訳を完了しました。
私にとって、W3C勧告の日本語訳としては最初のものになります。
MathMLにおける単位の後、文字に対するXML実体の定義までの間、約3年間和訳から離れていました。

CSSに対応するMathMLの概要書

"A MathML for CSS Profile"の日本語訳で、公開したのが2012年4月30日です。
当時、『さすがにMathML仕様書全体の和訳は、私には無理だ』と思っていて、プレゼンテーションマークアップを網羅していたこの文書ならできるのではと思って和訳した覚えがあります。また、今となっては"Profile"に対する日本語訳が"概要書"としてしまったのが果たして良かったのか、微妙に迷いのあるところでもあります。

文字に対するXML実体の定義(第2版)

"XML Entity Definitions for Characters (2nd Edition)"の日本語訳で、公開したのが2018年9月26日です。
以前に和訳した「文字に対するXML実体の定義」の第2版を和訳するということで、和訳の際に文章の流れを変えたりして、より自然な日本語になるようにしています。
CSSに対応するMathMLの概要書の後、文字に対するXML実体の定義(第2版)までの間、約6年間和訳から離れていました。

W3C Developer Meetup in Fukuoka

2019年9月16日から1週間、W3CのTPACが福岡で開催され、初日の9月16日に日本語訳の公開者として招待いただきました。

数学作業部会憲章(2006年3月~2016年3月)

"Math Working Group Charter"(2006年3月~2016年3月)の日本語訳で、公開したのが2019年11月1日です。
文字に対するXML実体の定義(第2版)やCSSに対応するMathMLの概要書からリンクされている文書の和訳になります。

数学用マークアップ言語 (MathML) ヴァージョン 3.0 第2版

"Mathematical Markup Language (MathML) Version 3.0 2nd Edition"の日本語訳で、2019年12月7日から2021年7月5日にかけて、徐々に公開していきました。
CSSに対応するMathMLの概要書のところで述べたとおり、MathML仕様書全体の和訳は無理だと思っていたのですが、少しずつ約1年半、和訳を続けることで最後までやり切ることができました。

数学作業部会憲章(2021年4月~2023年5月)

"Math Working Group Charter"(2006年3月~2016年3月)の日本語訳で、公開したのが2021年7月29日です。
ここまで深く考えずMathMLに関わってきましたが、現在の数学作業部会が何を目指しているのかなど、深堀できて良かったです。

W3C手続き文書(2020年9月15日版)

"W3C Process Document"(2020年9月15日版)の日本語訳で、2021年9月20日から2022年1月8日にかけて、徐々に公開していきました。
和訳途中の2021年11月2日に"W3C Process Document"が更新されたので、旧ヴァージョンの和訳にはなってしまっていますが、W3C勧告の流れやそれを取り巻く組織構造の理解を進めることができました。

以上が、私の15年間の日本語訳の振り返りになります。
長い文章になりましたが、ここまで読んで頂きありがとうございます。

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