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「全ての次の要件」か「次の全ての要件」か

"W3C Process Document"を読んでいると"all of the following condition"という言葉に出くわします。さて、この日本語訳をどうするかという話です。

なお、2020年9月15日時点の"W3C Process Document"について述べています。2021年11月2日に新しいヴァージョンが公開されています。

直訳すると違和感

直訳すると「全ての次の要件」という日本語になります。ただ、何となく違和感を感じます。
全ての」と「次の」を入れ換えて「次の全ての要件」とした方が違和感がないように感じます。

Googleで検索してみた

試しにGoogleで「"全ての次の"」と「"次の全ての"」を検索してみました。すると、「"全ての次の"」は検索結果が7件なのに対して、「"次の全ての"」は約11,200,000件で、「次の全ての」の方が一般的なようです。
一方で堅い行政文書が検索結果にたくさん並んでします。もしかすると「次の要件を全て」といった日本語が自然でしっくり来るのかもしれないと思ったりもします。

最終的に

英語の自然な表現を日本語の自然な表現にするのは難しいですね。最終的に"W3C Process Document"の日本語訳「W3C手続き文書」(現在、途中まで和訳済)では、「次の全ての要件」を使わせて頂いています。

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