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MathMLの仕様書って章によって書き振りが違う

MathMLの仕様書は複数の人の手で書かれています。そのため、書く人によって書き振りが違ってきます。
特にプレゼンテーションMathMLとコンテントMathMLは書き振りが違ってきています。

due to (~のために)

3章プレゼンテーションマークアップでは、「due to」(~のために)という表現が出てきます。例えば、

changes to the font size due to scriptlevel changes
(scriptlevelの変更によるフォントの大きさの変更)

といった具合にです。この表現は、4章コンテントマークアップには出てきません。

in terms of (~によって)

逆に、4章では、「in terms of」(~によって)という表現が出てきます。例えば、

carefully-defined semantics given in terms of OpenMath Content Dictionaries
(OpenMathコンテント辞書によって与えられる注意深く定義された意味)

といった具合にです。この表現は、3章には出てきません。

because of (~の原因で)

due to」も、「in terms of」も、要因や原因を表すのに利用されます。3章では、それらを表すのに「because of」(~の原因で)という表現も出てきます。例えば、

because of the precise, symbolic nature of mathematical notation
(数学表記の精密で象徴的な特性から)

といった具合です。

これらの3つの表現は、文法に差異はあるものの、どれも要因や原因を表しています。このように似た意味を持っていますが、著者によって書き振りが変わってくるのです。ただ、これらのニュアンスの違いを日本語訳に書き表すのは至難の業でできておりません。
日本語の文章では著者によって書き振りが違ってくる、その人の癖が現れてくるのは当たり前です。一方で英語では「そんなこともないだろう」とどこかで思ってしまっていただけに、「当然、英語でもそうなのだ」という、ちょっとした驚きがありました。

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