見出し画像

最愛の旅先・小笠原 第12回 初の小笠原ロス、ユース30周年記念パーティー

2010年GW、初の小笠原ロスに。

初めての小笠原からあと2か月で1年となる2010年のGW。何がきっかけになったのかは今となっては思い出せないが、小笠原が、無性に懐かしくなってきた。

初の「小笠原ロスおがロス」だ(当時は「ロス」という言葉を使わなかったが、今風にいえばそうなる)。

去年撮った写真を見返したり、参加したツアーのお店のHPを見たり、

去年島で知り合ったひとたちはどうしているかなあと思ったり、

そして、小笠原ユースホステル(ユース)のHPものぞいてみた。すると、

小笠原ユースホステル30周年記念パーティー

の開催についてアップされていた。

2010年5月29日、場所は滝野川会館、東京都は北区。

「ああ!行きたい!」

「もしかしたら、去年島で知り合ったひとたちにも会えるかなあ?」

と思いつつ、無性に行きたくなってきた!

「1回しか泊まったことがないけれど行って大丈夫かなあ」とか、

「知り合ったひとと会えるとは限らないし、知らない人ばかりで知り合いがいなかったらどうしよう」とか、

そのような余計なことは一切考えず、というか考える暇すらなく、気がついたら申し込んでいた!

来場者の多さにとにかく驚いた!〜小笠原ユースホステル30周年記念パーティー

2010年5月29日、ユースの30周年記念パーティーとはどんな感じのパーティーなのか、イメージを膨らませながら会場の滝野川会館に向かった。

会場の中に入った。その瞬間、

「すごい人出だ!!」

と、来場者の多さにとにかく驚いた。

見渡す限り、200人は超えているんじゃないか!?

この当時までに、全国のユースホステルやゲストハウスにはそこそこ宿泊してきたつもりだったが(ただし、沖縄などの離島のゲストハウスなどに宿泊した経験はわずかだった)、

そもそもこのように「周年記念パーティー」が開催されること自体、初めて直面するもので新鮮に感じ、その上、この人の多さに、度肝を抜かれるものを感じた。

「ユースって凄いな・・・」

そして、想定外に感動したことがあった。

オーナーのひとしさんを見つけた。話しかけたところ、何と自分を覚えていたのだ!

2航海のうち5泊したものの、あれから10か月以上経っている上、パーティーまでの間も多くのホステラーさんが泊まっていると考えられる中、まさか覚えていてもらえているとは思っていなかったので、とても嬉しかった。

これを執筆している今(2023年6月)、思い返せば、この瞬間からユースリピーターになり始めた気がする。

小笠原をリピートするきっかけが、先に書いた初めてのおがロスだったとしても、このユースの30周年記念パーティーに参加してひとしさんに会っていなかったら、小笠原リピーターにはなってもユースリピーターにはならなかったかも知れない。

さらに、広い会場で人が多く、このときはまだ小笠原に1回しか行っていないから知り合いはほぼいないと思っていたところ、去年お世話になったヘルパーさんに会え、母島のアンナビーチで同宿だったひとに会うことができ、再会に感動した!小笠原のことをはじめ、いろいろお話ししているうちに終盤に入った。

終盤のステージは「30周年ありがとう」とユースへの祝福と感謝にあふれていたが、

とりわけ印象に残ったのが、中島みゆきの「時代」の合唱だった。

「時代」は、ユースの初代オーナー(ひとしさんのご両親)のときに、出港前夜のパーティーで歌われていたとのことだ(この点記憶が曖昧になっているが、確かそうだったと思う)。

(なお、ステージの写真を見て思い出していることを書いているが、写真自体は個人情報保護のため、掲載していない)

最後にステージ上に立ったひとが誰かを思い出せないが、インパクトがあった。

「40周年へスタート!」

そこに、10年後の40周年もみんなで会って祝おう!という、ユースの連帯感の熱さと強さを感じた。

(なお、40周年は2020年。新型コロナの影響で延期されたが、その延期されたパーティーに筆者は参加できなかった・・・残念)

ユースのコミュニティーは、つながりが熱く強く長く、それでいてゆるやかで、しがらみがほとんど感じられない。

学校や企業のほかに、このようなかたちのコミュニティーがあることを発見できたのは、今となっては望外の幸せだったといえる。

おわりに

小笠原ユースホステル30周年記念パーティーに参加できたことで、おがロスから、初の「帰島」(2回目の小笠原旅)に向けて具体的に動き出し始めた!

まだ社会復帰はできていなかったが、幸いにも旅をできるだけの貯蓄がまだある!

思いっきり小笠原を楽しみたい!そうだ、1か月行こう!

こうして、2010年7月の1か月間の帰島に向けて準備を始めたのだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?