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マイ・インターン

ファッション通販サイトを立ち上げ、起業からたった1年半で従業員の数も200人を超える会社にまで育て上げたジュールズ(アン・ハサウェイ)。

家庭では専業主夫をしている夫のマット(アンダース・ホーム)と娘のペイジ(ジョジョ・カシュナー)と幸せな家庭を築き、まさに公私ともに充実した成功者だ。

日々忙しく、けれど順調に運営する会社の彼女の元に突然、65歳以上の高齢者インターンが入ってくるという話が舞い込んでくる。
部下によれば、それは会社のイメージを上げるための社会貢献の一環で、以前に話した時にはジュールズも快諾していたというのだが.....。

適当な返事をしたことを後悔する彼女に追い打ちをかけるように、そのうちの一人はジュールズの直属の部下になるということが告げられる。

嫌々ながらも受け入れることにした彼女の前に現れたのは、元印刷会社勤務、現在70歳のおじいちゃん・ベン(ロバート・デ・ニーロ)だった...

凄く普通の映画で、なんてことの無い日常が描かれているだけなのですが、すごく心打たれるストーリーです。

若いうちは、学校や家庭、社会で過ごしている間は、何かしら自分自身を必要としてくれる人がいるでしょう。

ところが歳を重ねるにつれて、これからの自分の生き方を考える機会も多くなります。

これから定年退職を考える年代には、大きく胸に刺さる映画です。

今作品は、2人の主人公アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロによって描かれています。

1人は、アン・ハサウェイ演じるファッション通販サイトの社長・ジュールズ。

彼女は起業からたったの1年半で会社を軌道に乗せる敏腕経営者でありながら、家に帰ればジュールズの仕事をサポートするために仕事を辞め専業主夫となった優しい夫・マットと可愛い愛娘・ペイジが待っているなど、順調すぎる人生を送っているように見える彼女。

敏腕であるが故の社内問題や、プライベートの家族との時間捻出などが、彼女を苦しめます。

そんな折にジュールズの前に現れるのがもう一人の主人公ロバート・デ・ニーロ演じるベンです。
70歳の彼は、長年連れ添った妻に先立たれ、現在は無職で生きがいを見失いつつあった。
そんな彼は生きがいを見つけるべくして、ジュールズの会社が募集していたシニア・インターンの企画を見るなり応募。

印刷会社の営業担当、そして部長として40年間勤め上げた経験を生かし、上司であるジュールズをサポートしていくこととなる彼は、そのジェントルな人柄と有能な仕事ぶりであっという間に職場の人気者に。
最初は彼を煙たがっていたジュールズも、次第に彼に心を開いていきます。

アウトサイドな役柄のイメージの強いデ・ニーロですが、今作での役どころは理想像に匹敵するほどソフトでジェントルな男性。
個人的には、本作のデ・ニーロが一番好きです。
どんな配役も熟すデ・ニーロには、流石一流という言葉しか浮かびません。

世界でも労働環境の悪さがトップクラスと言われる我々日本人には、自分がいる環境を見直すきっかけ、または今後について考える何かのヒントにもなるかもしれません。

詳しい内容はネタバレを含みますので控えさせて頂きますが、仕事中心の生活で忙しい方にほど観て頂きたい作品です。

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