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No.1015 謎のノベルゲーム

友達から突然送られてきたノベルゲームをやった。
小説を書いている友達だから、途中まではその友達がシナリオを書いているのではないかと半信半疑だった。普段ノベルゲームはしないから、結構新鮮な体験だった。
前編と後編に分かれていた。以下感想。

[前編]
突如現れた侵略者を前に、大切な家族と世界の命運を天秤にかける天才研究者の話。
正直、冗長な表現が多くて特に最初は読むのが苦痛だった。
重要な場面でも文章のリズムが均一で、サビ前の盛り上がりのようなものがなく、シリアスなシナリオなのに物語が淡々と進んでいってしまって今ひとつ気持ちが乗り切らなかった。
あと、侵略者に侵攻されているのに、侵略者がどのように脅威なのか描写がなかったため、物語を通して緊迫感のようなものがあまりなかった。今回は壁で隔てられた平和な居住区で起きた話なので、戦闘描写などはなくてもいいと思うが、もう少し侵略者について具体的に書いてほしかった。
ただ、シナリオ自体は、研究者は世界の命運より家族を守りたいが、当の家族は世界のためにヒーローになることを望んでいて…みたいな感じでとても面白かった。だからこそ惜しいと思う。

[後編]
人類滅亡後の世界で、侵略者と戦うために人造人間になった女の子と記憶を失った女の子が旅する話。
こちらは話の展開がゆったりな分、前編よりも文章と内容がマッチしていた。
前編でも登場していたロボットがかなり無能でよかった。人間の心を理解しない杓子定規なロボットが好き。
ずっと風景が綺麗だった。
シナリオもよかった。最後の二択はかなり考えた。
今後作りたいゲームに設定がかなり近かったので、時間があるときにまた見返して参考にしたい。

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