デジタル機器は車のようなもの
行政サービス、飲食関係、天気予報などのニュースや遠くの人との交流など、最近では様々なサービスがインターネット上で展開されています。これらは、ある程度時間や場所にとらわれることなく、いつでもサービスを受けることができる、非常に便利なものです。
さて、せっかく便利なインターネットのサービスも、パソコンやスマートフォンのような、なんらかのデジタル機器が必要です。デジタル機器は、インターネットという広大な町を走る、車といえるでしょう。
パソコンやスマートフォン等、デジタル機器の画面に見えるものの多くは、インターネットの町の様子です。パソコンやスマートフォンは、ほとんどの状況において、インターネットの町を見るための窓です。
インターネットの状況は刻々と変化しています。いつも走っていた道がある日工事中になっていたり、封鎖されてしまったり、いつも行っていたお店がなくなったり、構造が変わったりしてしまうことも、あるかもしれません。
だからこそ、デジタル機器を使うときは、画面の様子だけではなく、道路標識をしっかりと見る必要があるのです。
デジタル機器や、インターネットの多くのサイト(ホームページ)には、ある程度決まったルールがあります。
例えば画面に使われているマーク(アイコンといいます)や、それをクリック(タップ)したときにどのような変化が起こるのか、どのような使い方をするのか など、おおよその画面にはある程度決まったルールというものが存在します。
それらのルールを覚えることで、パソコンやスマートフォンのアプリやサービスを、よりうまく使えるようになります。
パソコン・スマートフォン初心者に関わるみなさまへ
パソコンやスマートフォン――いわゆるデジタル機器とは何だろう?その中にはどういうものが詰まっているのだろう?
デジタル機器の初心者の方は、その向こう側に見えるものがどこにあるのかを把握していない という場合がほとんどです。
たとえば、テレビを全く知らない人が、「なぜ中に人が入っているのか、どうやって入るのか」と聞く という話を聞いたことがないでしょうか。
それと全く同じです。デジタル機器の向こう側に何があるのか、どこからがデジタル機器の中(ここでいう車の中)で、どこからがインターネットの世界(ここでいう車の外)なのかを把握できておらず、そのためすべての場面において、その場その場の覚えかたしかできていない という方も非常に多いと感じています。
もし、見方を変えることができれば。デジタル機器の中の仕組みと、デジタル機器の外の事象を分けて捉えることができれば。それだけでもパソコンやスマートフォンに関わる理解度は格段に上昇すると考えています。
もし、一つのアプリやサービスについて、使い方を教えても、他のサービスがまったく使えるようにならない、他の画面を使うときの操作がおぼつかない そんな様子を見かけたときは、このようにデジタル機器とインターネットの関係性から見直してみるとよいのではないでしょうか。