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SoundForge Pro 15 Suite付属のSpectraLayers Pro 7は8にアップグレードできるのか?

僕は音楽制作をCubaseで行っているけど、そのCubaseで出力した音楽ファイルの最終的な調整にサウンド編集ソフトを使っている。当初はフリーという手軽さもあってSoundEngine Freeを使っていたけど、MP3での出力を直接やってみたかったのでSoundEngine Proに切り替えた。基本的にシェアウェアではあるもののフリーチケットと呼ばれるコードを一定期間ごとに入力して無料で使用できる。しかし、逆に言えば期限切れのたびにコードをいちいち入力しなければならないことを意味する。さらに無料での使用は個人ライセンスに限定され、有料配信も行うことを視野に入れると自由度が低い。ならば制限のない有料のライセンスが必要だけど、これも期限が1年間と面倒だ。というわけで、これらのことにイヤケがさしてMAGIXのSoundForge Proを購入した。現在ではSoundForge Pro 15 Suiteを使用している。

MAGIX SoundForge Pro 15 Suite。
日本語ローカライズならびに販売をソースネクストが手がけている。
たまに19000円でセールが行われているので、
Windowsユーザーなら手に入れて損はないのだけど…。

さて、このSoundForge Pro Suite。ソースネクストで定価5万円ほどのソフトで、プラグインなどのソフトが充実している。この中にはMAGIXからSteinbergに移管された、サウンドを視覚的に編集できるソフト「SpectraLayers Pro 7」や、ピッチ編集ソフトとしては定番のCeremony「Melodyne 5 essential」(Melodyneシリーズのエントリー版)が付属している。5万円という価格の中に、普通に買えば2万円や3万円のソフトが含まれるというのは驚きである。通常なら10万円超えたとしても不思議ではない。それだけならまだしも、たまにキャンペーン価格などでバカのように安く手に入ることがあってあきれるぐらいだ。僕がSoundForge Pro 15 Suiteを購入したときなど、14ユーザーの優待価格でキャンペーン価格よりさらに安くなっていた上にポイントを使ったから12000円以下で買えてしまった。

前置きが長くなったけど、本題はこの付属ソフトウェアに対し、バージョンアップやアップグレードが適用できるのかというものである。まず、Melodyneについては、ちょうどキャンペーン価格で安く購入できる時にassistantを購入してみたところ、あっさり購入できた。RXについては既にStandard版を持っており、試すことはできなかった。

アップグレードを適用した後のMelodyne 5の情報ウィンドウ。
右下を見ればわかるとおり、assistantになっている。

さて、僕にとって一番難題となったのがSpectraLayers Proだ。僕はSoundForge Pro15 Suiteが出て間もないときに購入したのだけど、その後1ヶ月で最新版のSpectraLayers Pro 8がリリースされてしまった。すぐさま必要ではないということで放置すること1年弱。そろそろ重い腰を上げてバージョンアップをやろうとした。ところが、eLCCのライセンス情報を見たところ、「SpectraLayers Pro 7 LC」と書かれている。この「LC」の意味がわからなくて、検索をかけてみたものの、Steinbergのフォーラムぐらいしか有用な情報を得られなかった。フォーラムを見る限り可能なようだけど、果たしてできるのだろうか。普通に購入すれば3万円台のシロモノなだけにギャンブルのような心境だった。

SoundForge Pro 15 Suite付属のSpectraLayers Pro 7のライセンス情報。
末尾に「LC」が付いている。

まず、SteinbergのSpectraLayersのページにて「BUY SpectraLayers 8」をクリックし、「Pro 8」を選択。その次に「アップデート」→「From SpectraLayers Pro 7」の順でクリックしていく。そして購入手続きをする。
手続きが終わるとダウンロードアクセスコードが書かれたメールが送付されてくる。次に、Steinberg Download Assistantを開き、ダウンロードアクセスコードを入力。アクティベーションコードを入力したら、そのまま「アクティベート」をクリック。その次に出てくるウィンドウで「次へ」をクリック。正しく認識されたら、また「次へ」をクリックし、アップグレードするライセンスを選択し、アクティベーションを開始する。しばらく待つと…この画面が出てくる。

SpectraLayers Pro 8へのアップグレードが完了。
きちんと「SpectraLayers Pro 8」がライセンスに登録されている。

あとはソフトのインストールを行うだけだ。
結論としては、SoundForge Pro 15 Suite付属のソフトは全て正規版と同じくアップグレードやバージョンアップの対象になっていると言っていいだろう。ことにSpectraLayers Proについては「LC」が付いていようとバージョンアップを行うには関係がない。SpectraLayers Pro 7目当てでSoundForge Pro 15 Suiteを購入した人は、比較的少ない投資でバージョンアップできるだろう。

ところで肝心のオーディオ分離機能だけど…「7とあまり変わらねえな」。

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