Cubase Pro 12へのアップデートでドングルレス完了?

僕は2007年にCubase Studio 4を導入して以来のCubaseユーザーである。これまでXGworksシリーズを使ってきたのだけど、「HELLO!MUSIC!」(ヤマハのDTMパッケージ。僕のはQY70付属のもの)ユーザー向けのCubaseシリーズ優待販売の案内ハガキがヤマハから届いたことから即刻購入した。インスト曲ばかりなのでStudioでも不満はなかったものの、その間にPCが64ビットになったこともあって新しいバージョンを導入しようと思ったらエディションが新しくなった上にStudioからArtistへのアップデートがなく、いきなり最上位版のCubase 6へのアップグレードとなった。3万円ほどしたので気が進まなかったものの、VariAudioなどあった方がいい機能もあってそこで決断した次第。途中バージョンも飛ばし、ABILITY  Proへ乗り換えしようとしたこともあったけど、結局Cubaseに戻ってしまった。MIDIイベントが入力しやすくなったということもあって、11にバージョンを上げていた(珍しくセールで比較的安価に販売されていたので、その期間中に購入した)。購入後しばらく使っていたら、Cubase 12の知らせが。なんとドングルレスになるというではないか。
Cubaseに限らずSteinberg製品はライセンス管理にeLicenserを使用しており、上位版ではUSBドングル必須となっているのだけど、譜面作成ソフトであるDoricoを皮切りに最近の製品では新しいライセンス管理に移行している。Cubaseも新バージョンでライセンス管理が変わったというわけだ。僕のはCubase Studio 4以来使ってきたこともあってドングルの寿命がそろそろやばいかも知れないのと、USBポートに空きが出るということで、これはアップデートしない手はないと判断した。

というわけで、Cubase Pro 12へのアップデートをSteinbergのオンラインショップから購入。購入後、メールに添付されているダウンロードアクセスコードを入力する。そして画面に従い、ライセンスのアップグレードを行う。ここでの注意点はUSBドングルは接続したままにすること。登録されている旧バージョンのライセンスを読み込む必要があるためだ。後はソフト本体や必要なソフト群をダウンロードし、インストールしていくのだけど、僕の場合はCubase本体だけをインストールした。HALion Sonic SEは前からインストールしているのをそのまま使用する。
そしてUSBドングルを抜き、デスクトップにあるCubase 12のアイコンをダブルクリックすると、問題なく起動した。起動直後では「Cubase 12」しか出なくて一瞬焦るのだけど、少し待っていたら「Cubase Pro 12」とタイトルが変わる。

ここでふと気になったのが付属音源という位置づけであるHALion Sonic SEの扱いだ。名前の通りHALionの再生専用バージョンのさらに簡易版で、HALion ONEに代わるマルチ音源プラグインとしてCubaseに付属しているものだけど、いつの間にかCubaseとは独立したソフトとなっていて、個別にライセンスが付与されている(もっともCubase付属のライブラリがなければ使用できないのだけど)。USBドングルに登録されているので、抜いてしまったら起動できないのではないかと思ったのだった。そこで、USBドングルを抜いてCubaseを起動した状態で、ラックインストルメントで呼び出してみた。すると、あっさりと起動した。で、スタンドアロンで起動するのかどうかも試してみたら、これもドングルレスで起動できた。Cubase 12がインストールされている環境だとドングルレスで起動するのか、HALion Sonic SE(現在のバージョンは3.5)自体がドングルレス化されているのかその辺は不明なのだけど、何にせよCubase 12で使う分には支障はないということだ。

というわけで、前回のSpectraLayers Proのアップデートも併せてドングルレスが完了。BAND-IN-A-BOX 29の導入もあって、僕のDTM環境が激変した。
次は、BAND-IN-A-BOX 29の導入のあれこれを書いてみようと思う。


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