日記1 雨は日本の因習を晒す

雨。
雨だ。
最初から分かっていただろう。今日試合ができないなんてことは。

なんてことはない。今日は今春から加入している草野球チームの3回戦だった。
昨日から続く雨は今日の午後まで降り続ける予報だ。
であれば最初から中止の吉報を送っていただければ良かったものの、試合開始時間に9人以上集まっていなければ不戦敗という、日本特有?の古式ゆかしいすばらしい因習の元、早朝4時から20分かけて車を走らせたわけだが。

雨。雨だ。中止だ。

今にも泳げそうなグラウンドには、私と同じ境遇の戦士達が少なくとも20人は居た。

彼らと私がここまで費やした時間とガソリン代は、果たして不戦敗という結果よりも価値のあるものなのだろうか。

甚だ疑問だ。本当甚だ。

現在の時刻は午前6時。本日は年に105日しかない休日の内の貴重な1日だ。
この甚だな日を貴重な1日にすべく、気の迷いから日記を付け始めることにしたが、初日から飛ばしすぎると後になって尻すぼみになっていくことは31年の人生が証明している。

というわけで寝ることとする。おやすみなさい貴重な1日。


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