見出し画像

【2021年振り返り】一匹狼には限界がある。入院し力尽き果て、連携を模索した1年。

1年間、応援していただき、ありがとうございました。

2021年は、救急車で運ばれ入院するなどとても大変でしたが、慶應義塾大学の非常勤講師をしたり、7政党の党首に取材したり、Googleが主催する、世界でジャーナリズムを育てるプログラムに選ばれたり、SDGsの出張授業で全国をかけまわったり、YouTubeのチャンネル登録が10万人を超えたりと、本当に充実した一年でした。

画像1

応援してくださるたくさんの方のおかげで、今までコツコツとやってきたことが形になり始めた、そんな1年でした。年末にもいろんな企画が動ていて、2022年もすごいお知らせができそうだとワクワクしています。

1年間、どんなことができたのか、簡単にご報告いたします。

①新しい時代のジャーナリストとして評価

●Googleと世界のジャーナリスト

 Googleは、世界のジャーナリストを育成するプログラムを主催しており、日本から堀潤さんらとともに選出してもらいました。プログラムでは、毎月勉強会があり、世界のジャーナリストと話すことで自分の視野が一気に広がりました。真実を伝えると逮捕されることもある、そんなことを知識として知ってはいたものの、そういう人たちの声をダイレクトに聞き、それでもなお伝えたいという熱意に圧倒されました。自分はまだまだだと反省するとともに、お金にならないとかそういうことを言い訳にせず、本当に伝えるべきことは何かということを常に考えたいです。

●YouTubeで銀の盾をついにゲット

 チャンネル登録が12万4千人になりました。左右とも取り上げている政治チャンネルとしては、かなりかなり大規模です。しかし、ジャーナリズムをYouTubeでやるトップランナーとして自覚をもたなければ、後続が続かないと考えています。内容だけでなく、マネタイズなども含め、このジャンルがより発展していくために何をすべきか、手探りながらもがいています。また、ジャーナリズムXアワードのZ賞を受賞しました。新しい世代のジャーナリストとして評価されました。

画像2

●社会問題を解決するため、居場所作りに挑戦

 また、社会問題解決型の番組を目指し、当事者の方の居場所作りを特に意識しました。「あなたは一人ではない」、「あなたは悪くない」ということを伝え、「こうやったら少し楽になるかも」、「相談窓口や解決の糸口になるかも」といった情報を発信してきました。いじめられていた当事者の著名人に話をきくシリーズ、虐待を受けていた俳優の大東駿介さん、がんと闘ってこられた青木さやかさん、LGBTQ当事者のはるな愛さんの動画など、かなりたくさんの人に見てもらえました。

画像4

数十万回再生されている動画も多数あります。また、記事化したものはは何度もYahoo!ニュースのトップになりました。これらの企画は、リサーチ会社の方やお笑いの構成作家さん、監修の専門家の方に参加していただき、チームとしてできあがりつつあります。12月は10本ほど撮影しましたので、お楽しみに…!! 今頑張って編集しています。チャンネル登録していただくと更新通知が設定できます。ぜひご登録お願いします!

●たかまつななチャンネル
https://www.youtube.com/user/takamatsuch

●慶應義塾大学で次世代の仲間作り

 伝えることで社会を変えるノウハウを次世代に伝えたいと考え、慶應義塾大学SFCの非常勤講師として担当している授業では、社会問題解決型の取材記事を課題としています。学生を子ども扱いしたくないと考え、かなりのクオリティを求めて本気でやっています。私自身もプレイヤーなので、どのようなアウトプットが学生たちの素晴らしい問題意識を昇華させられるか、私の能力不足が歯痒いですが、記事がもうすぐ公開される予定で、とても楽しみです。SFCの学生たちと話すのはとても刺激的です。

②政治を若者に伝える

●衆院選で1000万人にリーチ

 各政党の若者政策に徹底的にフォーカスし、比較検証をしました。各政党の若者政策で実績をあげた議員さんに実際に取材しました。減点方式の政治報道ではなく、加点報道にしたい。悪かった人はすぐに思い浮かんでも、よかった人は思い浮かばない、それだといい人を選びにくいと考えています。どちらの情報も必要ですが、よかった政策に関する報道が不足していると考え、日本若者協議会の室橋さんにお力添えいただきました。
 笑下村塾では選挙特設サイトをつくり、朝日新聞withnewsさんとコラボしました。SNSなども含めると、1000万人以上の方にリーチすることができました。テレビの視聴率の10%!! 参議院選挙に向けて動き始めています。報道ステーションの選挙特番である選挙ステーションをはじめ、既存のメディア出演やコラボもたくさん行いました。

画像10

●党首インタビュー

 現在までに7つの国政政党の党首に取材しました。ニュースは新しいことを報じる。だから、その政党の理念はそもそもどこにあるのかといった基礎知識がないとニュースの価値が分からない。そのことを小さい頃から疑問に思っていました。
 支持者や官僚への事前取材、ジャーナリストの先輩などにアドバイスをいただき、各政党の基本的な理念から取材しました。ラフに聞きながらも、それぞれの政党の特徴がよく出ていると思います。ぜひご覧下さい。これらはこの先もずっと見られる価値があるだろうと政治学者の方ともお話しました。取材で得られた情報を自分の中だけに留めず、発信していく。これが研究や次の報道などにつながってほしいと願っています。

画像5

③SDGsの本質を伝える

 SDGsを伝え始めた2016年、2017年頃は誰も知らなかったのに、ここまで浸透したかと感動していますが、残念ながら見かけだけのもの(SDGsウォッシュ)も増えてしまっています。本質とかけ離れたものには加担したくないので、今年はSDGsのお仕事をかなりお断りしました。お金もうけのために消費者や視聴者を騙すことは絶対にしたくないのです。

●SDGsの企業研修、出張授業

 企業研修のご依頼は、社員にどう認識してもらえばよいのか分からないといったサスティナビリティ推進室やCSRからの相談が多かったです。みずほ銀行、リクルート、NHKエンタープライズなどで実施しました。会社の役員などにもできる限りご参加いただき、研修の場で社員から出たアイディアを社内で共有してもらうことを意識しています。私たちは1回限りの研修が多いのですが、単に知るというところから、実際に行動に移すところまで落とし込むことが大切だと考えています。
また、出張授業で全国の学校をかけまわっています。子どもたちの柔軟な発想のプレゼンを聞くたび、授業で笑いがたくさんおきるたびに感動しています。

画像6

●教材を作り込み、伝え手を増やす

 私たち笑下村塾の強みは、教材の作り込みにあると思っています。お笑い芸人はネタを作り込みます。ある程度練習すれば、授業や研修で面白いものが作れる。そう考えているため、私たちの教材を使ってくれる講師を増やすべく、ファシリテーター養成講座を実施しています。また、SDGsババ抜きカードゲームをネット上で販売しており、教材を自由に使ってもらえるようにしています。『お笑い芸人と学ぶ 13歳からのSDGs』(くもん出版)はなんと6刷もされています!学校の先生もたくさん使って下さっており、Amazonでも好評価でうれしいです。


●SDGsの解説、広告賞の審査員

 テレビ番組のSDGsの解説や監修、経団連機関紙への寄稿、新聞や雑誌などの取材、電通広告賞のSDGs賞の審査員などをやりました。SDGsについての間違った解釈などもあり、なかなか思うところまでできないことも多いのですが、携わったものについてはある程度本質に迫ることができたと思います。特にテレビ番組では、「買い物は投票だ」すなわち、消費者の行動で社会を変えることができるということを伝えるようにしています。SDGsは社会を変えることを大切にしています。どんな社会をつくっていくのか、未来を見つめ行動することが不可欠です。今日からできることも大事だけど、それだけでは足りない。すぐにできることだけで満足してしまう、そういった誤解を解くため、何度も議論しながら番組づくりや審査をしてきました。

画像7

<一匹狼はやめた>

 総じて、一人でできることの限界を痛感し、いろんな人と自然にコラボしてきた年だったと思います。忙しすぎると、意見交換やコラボする時間もとれなくなります。選挙前はまた深夜3時、4時まで仕事する日々でしたが、それはやめにしたいと考えています。

画像8

お金があれば、できることがたくさんあります。そして私の活動はお金がつきにくいです。全政党のいいところ、わるいところを伝えることは、ファンを増やすうえでは得策ではありません。ジャーナリストとして当たり前ではありますが、ファンビジネスや信者ビジネスではなく、子どもにツケを回さない持続可能な社会を目指しています。
 マンスリーサポーターの制度をはじめたので、よろしければ毎月継続の寄付をしていただけたら嬉しいです。単発の寄付もできます。

https://www.takamatsunana.com/support

 プライベートでは、入院期間中に韓国ドラマにはまり、新しい趣味になりました。また空き時間を見つけ、苦手だった英語を勉強しています(フェリスで英語の成績は多分ビリだった)。海外取材を拡大し、海外の先進事例を日本に輸入することで社会問題解決に導けたらと思っています。
 2022年は、YouTubeと主権者教育(政治の授業)を頑張ります!日本では、主権者教育を全国規模でやっているのは私の会社だけになってしまいました。これを解決するため、自治体などとコラボして先進事例を作っていきたいと思います。若い世代が社会を変える成功体験を積める、そんなプログラムをどんどん展開しています。

 コラボは本当に大事です。ぜひお気軽にお声がけください。10歳のときに環境問題に目覚め、18年間活動を続けています。私が行っている主権者教育やSDGs、時事YouTubeが社会をを本当によりよくすることにつながっているか考え、責任をもって取り組んでいきたいと思います。

 私は不器用だけど、粘り強いです。仲間とともに、主権者教育やジャーナリズムをアップデートします。

画像9



基本的にすべての記事は無料でご覧いただけます。もし有益だと思っていただけたらサポートいただけますと幸いです。「笑いで世直し」するための活動費(イベント代、取材費等)として大切に使わせていただきます。