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「いじめ」で奪われる命。

 私は昔から、いじめられっ子だった。今もいじめられている。辛い。苦しい。居場所がない。死にたくなることもある。だから、「いじめ」で奪われる子どもたちの命を救いたい。そして先輩芸人や著名人を巻き込み、プロジェクト「 #元いじめられっ子から今いじめられている君へ 」を始動しました。

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● 増えるコロナいじめ

 新学期は、子どもの自殺が増えてしまいます。「いじめ」により命を失うなんてこと、あってはならない。新型コロナウイルスが「いじめ」「差別」「偏見」を生み出している今だからこそ、「いじめ」に向き合う必要があると思います。
 医療従事者の子どもを“ばい菌”扱いしたり、運送会社の子どもの登校を拒否したり、感染した人や家族の家へ石を投げ込んだり、というコロナいじめが出ています。本来なら称賛すべき医療従事者の方、感謝すべき運送業の方、寄り添うべき感染者なのに。
 文部科学省は、4月16日付で医療や運送業の関係者の子どもたちに対して、新型コロナウイルスを理由とした偏見や差別を防ぐよう教育現場に通知しました。
 ハンセン病やエイズー。これまでの歴史でも、多くの人が病気によって不当な扱いで苦しんできました。今こそ差別や偏見、いじめを見直す時なのです。

●#元いじめられっ子から今いじめられている君へ

 私は少しでも、いじめられている子に寄り添いたいと思い、先輩方にご協力いただいて、
#元いじめられっ子から今いじめられている君へ  というプロジェクトを立ち上げました。
 カツアゲ、暴力、殺害予告―。著名人が、過去に受けた壮絶いじめ体験をYouTubeで赤裸々に語ってくださりました。動画を見て、#元いじめられっ子から今いじめられている君へ をつけて自分の経験をシェアしていただいたり、今いじめに悩む子どもたちへのアドバイスをいただけると幸いです。たくさんの人がメッセージを寄せることで、一人でも多くの子どもの命を救いたいです。

● 「#元いじめられっ子から今いじめられている君へ」動画https://www.youtube.com/watch?v=MNmHWkyfVSg&list=PLGIs2lskpIl1kYBQqTgOGBMe7Hl900JWD&index=1

●「#元いじめられっ子から今いじめられている君へ」特設サイト
 https://www.shoukasonjuku.com/ijime 

●賛同してくださった先輩芸人

 今回、事務所の垣根を超えて4人の方にご協力いただきました。今回、絶対にご出演いただきたいと思ったのは、たんぽぽの川村エミコさん。以前、お食事をご一緒させていただいた際に、いじめられた子をどうやったら救えるのかということをかなり本気で考えていらして感動した。お洒落なイタリアンで、深夜までずっと、いじめの話をしていた。芸能界にも、こんな方がいらっしゃるのかと勇気と希望をいただき、いつか絶対、川村さんや川村さんと同じような思いをもった方を巻き込んで子どもたちを救うプロジェクトをやりたいと思った。

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 そして、この方にも語ってもらいたいと思ったのは、はるかぜちゃん。いじめについての彼女の発信は本当にすごい。考え抜いた人の発信というのがビシビシといつも伝わる。背景には、彼女のファンが自殺したという過去をもっており、そのことをとても悔いていたからだ。子役としてデビューし、想像を絶する経験をしているはるかぜちゃん。年下だけど尊敬している。彼女が私のことを「お友達」とよんでくれるのが本当に嬉しい。お友達とこんな素敵な動画を作れて、今文章を書いていて泣きそう。

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 いじめには、いろんな種類があるし、人それぞれ経験しているものが違う。だからこそ、できる限りたくさんの人の体験談がいつ検索しても見れる YouTubeで無料で公開されていることが大切だと思っている。思いがある方がいい。自ら積極的に発信されている方はいないかと調べた。

 すると、くまだまさしさんがtwitterで昔暴力をうけていたが、大人にいったことで解決したというものを発見した。くまださんは、後輩の YouTubeの番組にも関わらず、たくさんの小道具をもってきてくださり、全力でやってくださった。笑いながら、社会問題を伝えたいという笑下村塾の理念、笑いで世直しにぴったしの動画になった。実は共演経験もなかったが、事務所にオファーしたところ快くご快諾してくださった。

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 そして、めちゃくちゃ意外な方のいじめ経験を知った。ライセンスの藤原一裕さん。いじめの本をクラウドファンディングで自費出版していた。正直、いじめられていたイメージはなかったので、びっくりした。かなり熱い思いがあるに違いないと思いお声かけした。実際お話してみて、とてもとても良かった。芸人としてもちろん尊敬しているが、いつもの藤原さんとは違う側面の藤原さんがめちゃくちゃかっこよかった。芸歴1年目の時、右も左も分からない中、お世話になったことがあり、こうして同じ志で仕事ができ、昔の感謝の思いを伝えられたのも、嬉しかったです。

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 全員の動画、どれも素敵です。そして記事もアップします。1本ずつ毎日アップしますので、お楽しみにしてください。

●「#元いじめられっ子から今いじめられている君へ」特設サイト
 https://www.shoukasonjuku.com/ijime 

 そして、今回芸人さんの発言が誰かを傷つけるものになってはいけないと思い、弊社が企画した上では責任をとるべきだと考え、監修に千葉大学教育学部教授 藤川大祐氏に入っていただきました。日が短い中、鋭いご指摘をたくさんいただき、非常に勉強になりました。

●子どもの自殺が増えるのは、新学期

 子どもの自殺は、新学期に多くなります。特に、春休みと夏休みの前後が増えます。自殺総合対策推進センターの調査によると、小学校〜高校生までの「子どもの自殺」のうち、直近の10年の間では、8月下旬、 9月上旬、4月中旬に自殺者数が多いことが分かります。月別の自殺者数は、約40年間のデータを見ると、小学生は3月に、中学生は1月に、高校生は4月が最も多いのです。子どもの自殺は、春休みと夏休み前後に注意が必要です。だから、4月になんとかこの動画を作りたいと必死で頑張りました。笑下村塾の相川、フリーのディレクターさんや大学生のインターンの子と、なんとか作り上げました。そして、8月に向けてまた撮影・編集・出演交渉をしようと。結果、コロナ騒動が大きくなり、新学期がいつになるかも見えませんが、企画した当初よりずっと、いじめと向き合わないといけなくなってしまったと感じています。

12歳フェリス入学式2006年

●もう、プロジェクトができないかもしれない……

 笑下村塾は、私の作った会社で「笑いで世直し」をコンセプトに私のやりたいことをできる範囲で全力でやってきた。立ち上げて3年、年商4千万円を超え、ソーシャルビジネスとしてはうまくいっていた。そして、私の講演料で黒字になった分、赤字でもYouTubeでコンテンツを作ること、これは意義があるからやろうというプロジェクトには、マネタイズできなくても手を出していた。本プロジェクトもそのつもりだった。

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 だが、コロナで経営危機に。この騒動で常勤の人は、給料を半額にしてもらった。そして、50人ほどいたインターンの学生さん、作家さん、業務委託していたプロの動画編集さんなどたくさんの方に「しばらく仕事をお願いできないと思います」と電話をした。中には「お金いらないんで、できることやらせてください」という人もいた。ありがたい。「全然気にしないでください。生活できないから、地元に帰ります」という人もいた。自分が社会貢献とか偉そうにいっているのにこんな身近な人を救えないことが悲しすぎた。まだ電話を全員にしきれていない。毎回電話をきったあとに泣きそうになる。
 そして、このプロジェクトを契機に、夏にもっとたくさんの芸人さんにオファーしようと思っていたけど、できなさそうである。コロナで自粛が続いても、ズームで動画収録などは可能だ。だけど、お金がないのだ。お金が。今は仕事を選ばず、創業期のようにガムシャラに働いている。が、このようなプロジェクトに余力を出せない。悔しい。本当に悔しい。時間をかけてでも、100人ぐらいの体験談を集めるつもりでいた。いろんな体験談や事例がここにある。無料でアクセスできる。だれかに寄り添うことができる。いずれ書籍化して、図書館においてもらたりしたらいいなとか夢がたくさん膨らんでいた。
 次、このプロジェクトを継続できるようよろしければ、ご支援ください。noteのこの記事を購入する、サポートすることができます。そして、このプロジェクトは宣伝費にかけるお金がありません。こんな素敵な動画なのに当事者に届かないのはいやです。1人1人の方のSNSでのご拡散、そして取材のご依頼お待ちしています。また、夏に向けて過去にいじめ経験があり、参加してくださる芸能人の方もお待ちしています。
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