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八村塁 NBAで見せた輝きとこれからの課題

2019年6月20日NBAワシントンウィザーズから日本人初の1巡目指名(9位)を受け、NBA入りを果たした八村塁選手。

歓喜に沸いたドラフトからわずか2日後、ジョーダンブランドとの契約も発表され日本中、ワシントン中から期待を背負ってスタートしたルーキーシーズン。

途中に怪我で離脱した時期もあったが、ルーキーらしからぬ落ち着きで名だたるNBAプレイヤーに臆せず立ち向かい、ベテラン選手のような存在感を発揮する場面も見られ、我々ファンに驚きと感動を与えてくれた。

特に持ち味の走力とドリブルハンドリングを活かしたドリブルプッシュからのレイアップや攻守の切り替え(トランジション)で先頭を走ってパスを受け、豪快なダンクを決めるプレーは日本のファンのみならず現地のNBAファンにも大きなインパクトを与えたはずだ。

しかし、一方で課題もあらわとなった。現代のバスケットボールで最重要と言っても過言ではないスリーポイントシュートだ。ガードのみならずセンターポジションの選手もチャンスがあれば積極的に狙い、高確率に決められる能力が求められる時代。

そんな中、八村選手はシーズンがスタートしてから怪我で離脱する12月中旬までの序盤戦、スリーポイントの成功率は10/48でわずか21%。
今シーズンのNBA全体のスリーポイントの成功率が約36%なことを考えると大きく下回る数字で課題が明らかとなった。

八村選手の詳しいスタッツはこちら↓

https://www.basketball-reference.com/players/h/hachiru01.html

だが、浮き彫りとなった課題のシュート能力も怪我からの復帰後は10/25(40%)と大きな改善を見せ、シーズン当初ほどの不安は感じさせなくなった。しかし、この結果はまだサンプル数も少ないことと、これからスカウティングをされてマークが厳しくなることを考えると、まだまだ八村選手の課題として挙げておくべきであろう。

しかし、ウィザーズのスコット・ブルックスHCも絶賛する八村選手の勤勉さを持ってすれば杞憂に終わるのでないか。コロナウイルスで中断中のシーズン。これからどうなるか先の見えない現状ではあるが、世界中で日常が取り戻され我々にバスケットボール、NBAが戻ってきたとき、またコートで躍動する八村選手に注目し声援を送りたい。

最後に2019-20シーズン中断までのハイライトを載せておきます。

説明欄の時間をクリックするとそれぞれのお目当のプレーに飛んで見られるようになってあります。

八村選手の魅力であるBall Push LayupやRim Run、改善の兆しを見せたTransition Corner 3P、Kickout→3Pなど、ぜひこの機会に八村選手の活躍を振り返ってみてください。


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