好決算!Cloudflare($NET)の解説(9月以降爆上げの理由)
8こんにちはー!
本日はクラウドフレアの解説をしたいと思います!8月5日に発表された決算内容なので、目新しい情報ではないかもですが、次の決算(11月4日)の前に確認するのに良いかと思います♫
2019年に上場してから株価は堅調に伸びていて、特に今年の9月末からの上昇は超ダイナミックですね!
会社・サービス概要
クラウドフレアはインターネットのパフォーマンスおよびセキュリティーサービスを提供する会社で、2009年にマシュー・プリンス(CEO)、ミシェル・ザットリン(COO)とリー・ハローウェイ(元CTO)の3人が創立しました。少し長めに、創設ストーリーについて話したいと思います。
クラウドフレアの前に、もともと起業家マインドだったマシューはアンチスパムのソフトウェアのアイディアがあり、そこで繋がったのがまだ学生だった天才プログラマーのリーでした。その中で、生まれたのがスパムのデータを集計・公開するProject Honey Potでした。
その後2007年に、マシューはハーバード・ビジネススクールに入学し、そこでミシェルと出会いました。ミシェルにProject Honey Potの話をしたところ、ただ単にスパムデータを集計・公開するのではなく、スパムを敵対するソフトウェアを作るアイディアが生まれました。当初の考えは世界中にネットワークサーバーを作り、サイトのオーナに当該サーバーを介してもらうことで、膨大なデータを使い、スパムの傾向を察知するといった狙いでした。マシューもミシェルもコーディングはできないため、マシューはもちろんリーをCTOとして迎えたいと思いました。
ちょうど同じ時期に、リーはProject Honey Potだけだと生計が成り立たないので、他の会社のオファーを受けようと思っているとマシューに電話をしたところ。マシューはリーに1時間くらいビジネスアイディアのピッチをして、リーはその場で即決OKだったということです。
2009年後半には、VC2社から約2億円ほどのファンディングを受けクラウドフレアが誕生しました。会社のミッションは「より良いインターネットを作る」ことでした。その翌年には、TechCrunch Disruptというテックスタートアップの第一関門と言えるイベントで2位につき、1000もの新規顧客を獲得しました。下記はSー1の資料からのグラフですが、見てわかるようにローンチから急ピッチで成長しています。
では、次にクラウドフレアの商品を見ていきましょう。彼らのプラットフォームを通じて様々なサービスがあるのですが、大きく3つに分類されています。
セキュリティは名前の通りサイトのセキュリティ強化関連サービスで、様々なクラウド形態でも対応できます。例えばDDoS (ディードス)は「Distributed Denial of Service (分散型サービス妨害)」の略で多数のホストを利用して、特定のネットワークやWebサービスを、 意図的に混雑させて利用できないようにする攻撃行為です。パフォーマンスは、ユーザーエクスペリエンスを向上するサービスです。例えば、サービスを利用することで30%速度が改善し、40%以上タイムアウトが削減された顧客がいます。リライアビリティは、サイト保有者のオペレーション工場のサービスです。例えば、Domain Name System (DNS)サービス(DNSは簡単にはインターネットのアドレス帳みたいなもの)を使うことにより、サイトのアクセスは高スピードを保ちながら、利用者のデータを保存・利用することはありません。
次に、9月株価の爆上げにつながった新商品、R2についてです!今までは、サービスの中心がサイトのオペレーションとセキュリティだったのが、R2によりクラウドストレージビジネスを展開することになったのです。これは、まだ規模が小さいものの、AWS、アジュール、グーグルクラウドの直接競合となります。また、面白いのが、R2という名称は、AWSの「S3」のアルファベットの順と数字をそれぞれ1つ削ったものでして、S3と比較して値段がかなりお手頃となっています。(R2は保存データ1GBあたり月額0.015ドルに対してS3の価格は月に50TBまでは1GBあたり0.023ドルから)これから、どれだけR2が規模拡大できるかが要注目ですね!
第2四半期決算
では、第2四半期決算の結果を見ていきましょう!
まず、売上からですが前年同期比、一株当たりで+48%、絶対額で+53%と堅調な伸びです。大規模な顧客数も+140社と合計1088社となりました。
Non-GAAP利益については前年より改善で、過去1年はだいたい同じような水準にいます。Non-GAAP営業利益については順調に改善しています。
ガイダンス
最後にガイダンスです。
売上は第3四半期も通年でも+40%ほどの成長を予想していて、引き続き強い成長率が期待できそうです。しかも、この売上は第2四半期で獲得したアメリカの国土安全保障省との契約はガイダンスの数字に含まれていません。Non-GAAP利益は-0.04ドルから-0.03ドルと若干の悪化です。
長期の方向性も上記のガイダンスを出していて、良い参考になります!
次の決算発表は11月4日です!まだ時間があるので、ゆっくり検討して見ください。
では、また次回の記事でお会いしましょう♫
皆さま、読んでくださり本当にありがとうございます! これからより分かりやすく、メッセージを届けられるよう、今アニメーション作成等勉強中なので、応援いただけると嬉しいです!