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君の推しが私の財産に

中学生くらいの時、隣の席の子が、「いま、”空と君の間に”が流行っているけど、中島みゆきはあんなもんじゃないぞ。もっとすごいぞ。これを聴け。」と言って突然貸してくれた中島みゆきさんのいくつかのアルバム。

高校の時、クラスメートの男の子が、何かの会話から「実は大好きなアーティストで・・持ってきてもいい?聴いてみて。」といって貸してくれたのは、それまで私が全く知らなかったQueen。

どちらも、その当時のティーンエイジャーにとっては渋い。意外な感じのするアーティスト。(クイーンは今はもっとメジャーになったかな)貸してくれる人がすごく嬉しそうで、誇らしそうに音源を貸してくれた。私はふーんと言ってそれをカセットテープにダビングして、ウォークマンで繰り返し聴いた。(そんな時代もあった)

これまで様々なアーティストの歌や音楽を聴いてきたけれど、この二つは10代の間に、自分から自発的に聞くことはなかっただろう。貸してもらって、ごく自然に何度も聞いて、いまではすっかり細胞に入り込んでいる。


それ以外にも意図しない出会いがあった。1番古いのはおニャン子クラブ。PSYS、ユニコーン、ジェリーフィッシュ、ガンズアンドローゼズ、bjork、レッチリ、Kula Shaker、ストーンローゼズ等々。

いま、私が歌を作る上で大切にしているものや、学んだこと。お手本にしたいアーティストの半分以上は、自分だけだったら出会わなかった者たちだ。人生のさまざまなタイミングで、素敵な人たちを介して、「聞いてみて!」って、飛び込んできてくれたもの。

教えてもらった音楽を、あの頃に繰り返し聞いたことは、実はすごい財産だったと、今思い返して、あらためてありがたい。どれも奇跡のタイミングだった。

みなさん。あの時は、教えてくれてどうもありがとう。

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