晴れ、時々育児ノイローゼ
育児をしていると、ダークサイドに落ちることがよくある。
きっかけはなかなかおっぱいが出ないことだったり、何をしても泣き続ける娘だったり、せっかく作った離乳食が入ったお椀が娘に投げられて飛んでいく様子がスローモーションに見えた瞬間だったり。ただ単に、生理前の鬱が強めに出てしまって、娘の世話が思うようにできなくて、申し訳なくて涙が止まらない時もある。
布団の中に隠れて、おそるおそる「育児ノイローゼ」という言葉を、インターネットで検索する。自分がどういう状態なのか知りたいけれど、見てしまったらもう戻れなくなるような気がして恐ろしくてしょうがない。
親はいつも崖っぷちにいる。
崖下に広がる深い闇の存在に気付きながら、見ないようにしてじっと踏ん張っている。押さないでくれ。ギリギリなんだ、そっとしておいてくれ。
そんな状態のところに、やってきて容赦なく突き落としてくる奴がいる。・・・娘だ。
転がり落ちた闇から、やっと這い上がってきた自分に手を差し伸べて引き上げる奴がいる。・・・これもまた娘だ。
突き落とす時も、引き上げる時も、娘は顔をくしゃくしゃにして笑っている。
くそ、なんてかわいいんだ。天使か。
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