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海鮮焼カレー。食べてください。

家で自分で作って食べることが多いせいか、「おいしいお店」を考えた時、よく行く「推せるお店」が思いつかなかった。

なので、今日は、気疲れしない友達と一緒にコンサートに行った時に、福岡で出会った「おいしいお店」をご紹介します。


『和洋Restaurant三井倶楽部』(福岡県北九州市門司区港町)

海鮮焼カレー。食べてください。

国の重要文化財に指定されている三井倶楽部。そこで食べる焼カレー。「国の重要文化財」という「偉そうな」イメージては違って、偏見のない豊かな優しい香りがする。

カレールーが「特性」だと聞いた。野菜や果物をじっくり煮込んで、何十種類のスパイスを入れて、3日くらいかけて煮込むらしい。それに、イカ・海老の海鮮、ワイン漬けのバナナフリット、ジャガイモ、卵、チーズをのせて、オーブンで焼き上げ、うまみを凝縮させる。お皿のふちにある「お焦げ」に詰まった旨味と香ばしさには、悶絶寸前になる。

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1922年(大正11年)、ノーベル物理学賞者・アルベルト・アインシュタインが宿泊した三井倶楽部。宿泊した部屋を再現した「アインシュタイン・メモリアルルーム」がある。

アインシュタインの来日目的の一つは、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)などで読んだ美しい日本を見るためだった。アインシュタインは、「青い海、緑の島々、丘陵の景色、樹木、田畑、町並み、小さな家屋、日本人の言葉、動作や衣服、その人々が使っている家具など全てが、自然と調和した芸術」だと、日本を褒め称えたそうだ。

三井倶楽部を出ると、すぐそこに、広い海がある。

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門司港からフェリーで10分の「巌流島ツアー」に参加した。ギラギラした海。海を近くで見ると、流れが速いのがわかった。巌流島は、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘で有名な場所。「巌流」とは、敗れた佐々木小次郎が創始した剣術の一派の名前らしい。負けた側の名前がついているのは、地元の人の優しさだと、観光看板に書いてあったが、私は、その優しさにピンとこなかった。きっと、私が、その海・土地を知らない「よそ者」だからだろう。

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アインシュタインが愛した作品を書いたラフカディオ・ハーン(日本名:小泉八雲)。小泉八雲といえば、松江のイメージだけど、最初に降り立った日本は、横浜だ。

「ヨコハマ」。できるなら、私も、「ヨコハマ」の「おいしいお店」を紹介したかった。横浜では、素敵な洋食屋さん、中華街のメインストリートから少し外れた安くて美味しい中華屋さん、などなど、何回か、「おいしいお店」に、行ったことがある。

ただ、その「おいしいお店」に行くときは、いつも、誰かが連れていってくれた。案内してくれる人それぞれが、それぞれの推しのお店に連れて行ってくれる。だだ連れて行かれる私は、お店の名前、場所を、全く覚えていない。

私は一見さんなのだ。気に入ったお店なら、また行けばいいのに、なんとなく、また行けない。踏み込めない。連れて行ってくれた人に、また行こう、と頼めばいいのに、それもしてこなかった。横浜のおいしいお店に一緒に行った人たちとも、もう連絡とってない。

よく「ヨコハマ」に一緒に出かけた千葉ちゃんとは、ヨコハマではご飯を食べなかった。千葉ちゃんと一緒に食べたのは、厚木の駅前か学食だったなぁ。

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食べ物の「おいしさ」って、「お料理」そのもの美味しさも大事だけど、誰と食べるか、とか、どんな時に食べるか、とかで、感じ方や評価が違ってくると思う。

いつか、大好きな「ヨコハマ」の「おいしいお店」を紹介できるようになりたいな。




☆アインシュタインの言葉の引用
https://www.japan-kyushu-tourist.com/einstain-moji-jp/

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この記事は、noteのサークル「創作をまなびあう会」でお題を決めて書いた記事です。今回のお題は「#おいしいお店」
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