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小学校の同級生 と「田村カフカ」

アニメ『BANANA FISH』を、第1話から最終話まで全部見た。見た理由の一つは、無料だったからだけど、もう一つの理由は、小学校の時、同じクラスの吉田さんが、他の同級生と、漫画『BANANA FISH』の回し読みを楽しんでいたのを覚えていたからだ。

私は、このアニメを見て、胸を締め付けられた。

小学生の吉田さんは、どんな心境で、この漫画を読んでいたのだろうか。

初回を見た時から、そう思ったけど、最終話を見て、強くそう思った。

私は、大人になってから見たのに、こんな衝撃を受けた。小学生の吉田さんは、どんな思いで、この内容を受け止めたのだろうか。

毒舌だった吉田さんは、確かに「おませさん」ではあった。

やっぱり、読んでいる物の分野の幅が広かった吉田さんは、平凡な小学生とは違った角度から、物事を考え・感じていたのだろうか。

・・・

「田村カフカ」にも驚く。
15歳とは思えない。「高校生」と偽って、それで通る、って、すごいなぁ。

田村カフカは、図書館好き。図書館で長い時間過ごして、大人向けの本を最後まで読む。

「旅は道連れ、世は情け」の意味を聞かれて、彼は、こう答える。

偶然の巡り合いというのは、人の気持ちのためにけっこう大事なものだ

村上春樹, 『海辺のカフカ 上』, 新潮社, 2002年, p.38

どうしたら、15歳でこんな達観した答えが出てくるのだろうか。成績に必要な本しか読まなかった私からは、とても出てこない回答だ。

そして、高速バスで出会った女性の「リインカネーション」の言葉にも、普通に応対する。

たくさんの本を読んでいたから、「リインカネーション」の言葉を知っていたのかなぁ。
本を読む、って、すごいなぁ。

・・・

働き始めてから、「読むこと」を、会社に薦められきょうようされ、渋々、本を読むようになった。
そして、読む本を探しているうちに、漫画を読むようになり、漫画にハマった。

活字が多い漫画だと、あまり速く読めないし、理解もあまり早くないけど、気ままに読んでいる。

これからは、漫画、小説、動画、アニメ、映画、絵画、オンライン勉強会などなどに、気ままに触れるようにして、少しずつ、世界を広げたい。









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