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初めて飼った猫
2018年保護猫の子猫を1ヶ月預かるボランティアをした。
子猫を迎えに行った。
1匹と思っていたらキャリーケースにいたのは2匹でビックリした。
『兄妹猫ですから1ヶ月のお世話宜しくお願いします』と言われた。
『えーっ2匹って全く考えてなかったです』とは言えなかった。
そもそも我が家族は 全員 犬派だった。
といっても犬を飼ったことはない。
その頃 BSで『岩合光昭の世界ねこ歩き』という番組を観ていた。
猫が高い塀の上に垂直に飛び上がって着地するという
そのしなやかな動体能力に魅せられていた。
ねこ歩きを観ていく内に知らず知らずのうちに
猫に興味を持ち始めていた。
1ヶ月位ならゆっくりその正体も観察出来、
1番可愛い盛りの子猫も触れるというものだ。
それがボランティアの動機というのだからお恥ずかしい。
人間も含め 動物も 赤ちゃんはみんなとっても可愛いものだ!
我が家にやってきた子猫達も例外なくそれはそれは可愛いかった。
家族全員が一瞬で子猫達の虜になったのはいうまでもない。
あやしたり抱っこしたり笑ったり‥何処いった?
大変大変と言いながら世話を楽しむ毎日が始まった。
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小ちゃな生き物の存在でこんなにも平凡な日常の生活が一変するとは
体験してみないとわからないものだ。
それまでもっていた野良猫の悪いイメージは一変した。
猫は清潔好きで動物臭を感じさせないということを知らなかった。
初めて施設から連れ帰った日のことだ。
子猫達の体臭がついた猫砂が入ったビニール袋を渡された。
自宅で準備していた猫トイレの中に持ち帰ったその猫砂を入れた。
我が家に初めて降り立った子猫達は間違うことなく
その猫トイレに行き すぐに尿やウンチをしてくれた。
(おおぅ スゴい!君たちきちんとやってくれるではないか!)
猫砂を持たされたのは こういうことだったのかと納得した。
それからは毎日毎日 猫トイレの中でキチンとしてくれた。
これまでトイレ以外で粗相をした事が二匹共いっぺんもない。
さすが 猫たち!
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可愛い盛りの猫達を預かって期限の1ヶ月が近くなりつつあった。
家族の誰もがもう猫のいない我が家を想像することが出来なくなっていた。
施設の沢山いる猫達の中から選ばれて我が家に来た2匹の子猫だ。
1番可愛い盛りの時に来て 家族になついて 戯れ
あどけない顔を毎日見せてくれた。
施設に返してその先はどうなるのだろう?
施設には飼い主募集中の猫の写真が何枚も貼られていた。
誰かの目に止まって引き取られていく猫は幸せだが
いつまでも決まらない猫達はどうなるのだろう?
我が家に来たこの子猫達の行く末は?!
そう思うと忍びない。たまらない。情がうつるとはこのことだ。
家族会議の末、全員一致でそのまま引き取ることを決めた。
1か月で返すつもりが、猫を飼うことになろうとは夢にも思わなかった。
施設からは我が家が2匹の猫と共に過ごしていけるかどうか
いろいろな審査があった。
どんな住まいの間取で猫が暮らしていける環境であるかが
1番のポイントらしかった。
しばらくして(飼っても宜しい OKです) の返事がきた。
晴れて子猫2匹!!我が家の一員になれる通知だった。
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最近 我が家にやって来た1歳の孫。その男の子の目の前で猫が垂直跳びして飛び上がり孫よりはずっと高い台の上にピタリと着地した。
それを見て孫は小さな手で拍手していた。幼児でもスゴいのはわかるらしい。
猫についてもう一つビックリした事がある。
子猫時代を脱した頃、身体も大きくなってきていた。
2匹が猛スピードで追いかけっこするのだ。
テーブルにはいろんな物を雑然と置いていた。
そんな中2匹がテーブルを跳んでは又降りての部屋中での追いかけっこが始まる。
そのゴチャゴチャしたテーブルの上に乗った時その上の物を蹴散らすことはない。
テーブルに跳んで上がる時下からは置いてある物は見えてないはずだ。
瞬時に置いてある物を避ける判断をしているのだろうか?
2匹が追いかけっこでテーブルの上を跳ぶことわずか1秒か2秒だ!
釘づけになった。
おぬしらは本当にスゴいのう!
※象が足の踏み場もなく置かれたたくさんの生卵の中を1個も潰すことなく向こう側に渡っていく実験の映像を思い出した。
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猫が放映される番組を観るといろんな性質の猫がいることがわかる。
我が家にたまたま縁があって来た猫2匹は性質が良いと思う。
兄妹仲もすこぶるいい。
たまに鳴く声も大きくなく騒音も全く問題ない。
かかりつけの獣医から
『2匹一緒に飼われたのは良い判断でした』と言われた。
留守することも多いから あの時2匹で受け取ったことが
つくづく良かったと思った。
保護猫を連れ帰ったのが2018年 我が家で暮らし始めて
今年で5年3ヶ月経った。
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雄 コテツ
運動神経良く甘えん坊で食いしん坊のコテツ
おおらかな性質 好奇心旺盛で寝る場所を気ままに変えるが
最後はこうめが寝ている場所に(来たぞ-)と一緒に寝ている。
仏壇の和室で手を合わせる時いつも側にやってくる。
仏壇の守りをしてくれてるかのようによくその前の座布団に丸まっている。
お盆に手を合わせに来た娘の家族にコテツもその一員みたいに
参加していたのには爆笑した。
(オス猫で肉球がピンクなのは珍しいそうな?!)
×あっという間にビニール袋を食べては吐くのが要注意。
雌 こうめ
グレー毛並みが滑らかな美人のこうめちゃん。
マイペース 飼い主に甘えた声で鳴く。(エサの食べ方がいつも適量で 食べ過ぎるコテツと違って人間も大いに学ぶべきところ)
可愛がってちょうだいよと毎日アピールする。相手すると喜んでゴロゴロ鳴らし その音に反応したコテツが俺もと必ずやってくる。
こうめ!と呼びかけるとニャーとどこからでもかけ寄ってくる。
(会話が出来る?)
2種類あるエサもこれ食べる気分じゃないのと
前足をスリスリ抗議。もう一つのエサに変えさせられる。
冷蔵庫の氷の音に反応して必ずいち早く駆けつけて来る。
× 和室の襖を破るのが玉にキズ。
窓際に差し込む冬の日差しは暖かい。今日も2匹仲良くひなたぼっこして居眠りしている‥
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家の中に人間以外の生き物が
いるってことは
いいことだなぁ‥
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