大石裕美1stEP「葡萄と山吹」発売記念ピアノ・ソロリサイタル@ZOOT HORN ROLLO

2021年2月26日、成子町のZOOT HORN ROLLO(通称ズーロロ)へ大石裕美1stEP「葡萄と山吹」発売記念ピアノ・ソロリサイタルへ行ってきた。

「葡萄と山吹」昨年12月に発売されて、家でよく聴いてる。ピアノはいい。10年20年経ってもその魅力は変わることがない。流行り廃りなんて関係ない。シンプルでタイムレス。

グランドピアノでの演奏は重厚感があった。緊張と緩和、静と動、喜怒哀楽、あらゆるもの。奏者とピアノが1対1で向き合い奏でられる音。それは奏者とピアノの対話の様でもあり、一騎討ちの様でもあり、観客の感情もそれに合わせて波が立つ。雫一滴の波紋、さざめく水面、叩く荒波。聴きながら各々が思い浮かべる情景はどんなものだっただろうか。

演奏後はリラックスタイム。緊張も解れ、やり終えた安堵も表情から感じられた。一人でステージに、客前に立つ事はバンドとはまた違う。練習、準備、本番、そしてその結果を一人で受けるのは、それはそれで楽な部分もあるけど、消耗も大きかったりするのだ。終わった時の解放感もひときわだろう。

私も一人で活動するけれど、ライブの誘いがあるときは毎回とても嬉しい、そして毎回当日が近づくにほどにナイーブになり、出番前は緊張で唾の飲み方が分からなくなり、終わった後は「あぁー出てよかったなー」とヘラヘラする。演奏が不出来だった時はもう、引きずり倒してる。

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