送別会

 何回も書いていますようにバドミントンを今でも続けています。三つのクラブに属していて、全部シニアです。昼間1回夜2回練習です。すべて練習時間は2時間ですがいつも30分くらい遅刻していきます。それから準備体操しますので実質は1時間ちょっとの練習です。3つのクラブに入る理由は懇親会です。全部のクラブで「飲み会してくれんのやったら私抜けるでぇ」といつも言っています。長年(約45年)続けていますと初心者も加入してくることがかなりあります。その人の練習相手は何故か私が多いのです。殆どのクラブ員は初心者との練習を嫌うのですが、私は好きなのです。その理由は後で書きます。
 数年前にあるクラブに20代の女性Sさんがが加入してきました。彼女は中学生から大学までずっと軟式テニスをされていました。軟式テニスとバドミントンはラケットの持ち方が違います。最初バドミントンの握り方をするように言ったのですが、直せませんでしたので握り方を変えずにできるところまでやったらと練習相手になりました。ラケット競技には慣れているので上達する所も多くかなり早い上達ぶりでした。若さもあったのだと思うので、これからの上達を楽しみにしていたのですが、家庭の都合で仕事を辞めて実家に帰らなければならなくなりクラブも辞めることになりました。飲み会好きの私はSさんの送別会をしませんかと提案しました。皆さんの同意を得て送別会が催されることになり、私が送別の辞を言うことになりました。
 当日はクラブの会長さんの挨拶の後私の番になりました。「いきなり私事で申し訳ないのですが、10年前までは地元に100人の彼女がいて、大阪には金髪の彼女が10人、一度も外国に行ったことはないのですが、パリに日本人1人とパリジェンヌが1人いたのですが、現在は両方ともいなくなりましたが、地元には150人の彼女がいます。私の彼女リストに載る条件は1対1はもちろんグルーブでも、一緒にお茶を飲んだ・ご飯を食べた・お酒を飲んだです。相手の女性にはその事は伝えていません。昔伝えたとき、『私あんたの彼女とちゃぁう、取り消せ』と叱られたからです。その内訳は最高齢92才から下は20代の女性ですが、本日をもって彼女リスト150番が欠番になります。残念なことですが、もっと残念なことがあります。40年以上もバドミントンを続けているとかなり多くの初心者と練習してきましたが、その進歩の仕方は色々ですが、あるパターンの人が一定数いました。それは1つの技術だけが早く上達した人が急に全体的に上手になるのです。私は一点突破の全面展開と言っていました。Sさんも光る部分があり全面展開になる時をずっと待っていたのですが、それを見ることができないことです。そうなったら私のことを『おじいちゃん遊んであげるからおいで』と言われるのだろうと思って待ってました。しかし地元に帰ってもバドミントンは続けてくれるとのことなのですが、練習は週1回では少なすぎます。最低週2回、理想としては3回以上続けて欲しい。そしてその時に初心者が来たら積極的に練習相手になって欲しい。最高の練習になります。シャトルがどこに帰ってくるか分からないのですが、それをきちんと相手の打てるところに返すのです。相手の打てるところを探さなければなりませんが、逆に言えば相手のウィークポイントが分かるのです。頑張って」
 かなり酔っ払っていました。Sさんが自分のために開いてくれたからと全員に感謝の品を頂いたのですが、店に忘れて帰ってしまいました。

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