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タイトに守る
ここ最近世界の強豪国のディグフォーメーションの研究を個人的にやってる
トータルディフェンスの形というのは似てるようで結構多様性があって監督の個性やバレー観がよく表れるので結構楽しい
そうした中でフランスの一枚ブロック時のフォーメーションが面白かったので取り上げてみる
まずその陣形と言うのがこちらだ
これは2014年の世界選手権の時のもので、フランスはこの時ベスト4に入り躍進を遂げた
特徴としてはかなりディガーがコートの前の方に集中して集まってることだろう
二枚以上の時にはこうした位置取りはしてないしベースポジション(攻撃前にいる位置)からは各ディガーがそれなりに移動してるので一枚ブロックの時限定のディグフォーメーションといえるだろう
1枚ブロックとなるとフェイントはほぼ無いと考えていいので当然強打のディグに対応するためにこの陣形があるのだろう
この陣形に見られる考えとしては
割り切り
である
一枚ブロックとなるとトップレベルではディフェンス側が圧倒的に不利な状況である
そのため、当然カバーしきれないコースも存在する(2枚、3枚ブロックよりそのコースが広くなる)
また、綺麗にディグを返すと言うのもかなり難しい
そのため、
コートの後ろ側のコースやブロックに当たって吹っ飛ばされたボールは捨てて前の方に守り身体のどこかにボールを当てて上げると言う割り切りをもって守ってるのだろう
以前、ある方がトータルディフェンスはどこを守るかと言うよりもどこを捨てるかが重要と言う話をされていたが今回のこのディグのフォーメーションのコンセプトはまさにそれだろう
ちなみにあくまで自分の仮説で正しいかどうかかなり怪しいのだがこのディグフォーメーションの効果としてスパイカーから見たコートの感覚を狂わせるみたいな効果もあるのかなと思ったりする
ちなみにこの二枚の写真の場面では両方ともスパイクを上げて、ラリーを続けることに成功している
この大会でのフランスの躍進の要因として固いディフェンスが上がられたが、こうしたディグのフォーメーションが躍進につながった可能性は高いと思う
ベストな形を目指すのも大切ではあるが状況によってはベターな選択肢を志向するのも大切なのである
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