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「僕のヒーローアカデミア」のオノマトペ表現が熱い

っていう原稿を、デザイン・グラフィック誌の「月刊MdN」の2016年3月号に寄稿しました。→ http://www.amazon.co.jp/dp/B01BD7P4E0/

特僕のヒーローアカデミア集は「漫画家が発明した表現30 漫画を漫画たらしめるもの」。
「AKIRA」の描線による疾走感の演出は漫画史的にすごい、「ゆゆ式」でキャラたちの手を使って会話の間を表現している、などなど、漫画を「表現」という軸で楽しむ原稿が30本並んでいます。濃い、すばらしい。

黒木は「週刊少年ジャンプ」で人気連載中の「僕のヒーローアカデミア」(堀越耕平)の、オノマトペ(効果音)の演出について。

「僕のヒーローアカデミア」はヒーローの育成学校に通う少年少女たちの物語で、そもそも「スーパーマン」「スパイダーマン」のようなアメリカンコミックへのオマージュが強い作品となっています。

そんななか「ゴッ」「バキッ」と日本語に混じって、「BOOOM」「DRRRR」など英語のオノマトペがいっぱい出てくるんです。この表現が読者に本作の物語を伝える上ですごくいい効果を発揮しているよーというレビューを原稿では書かせていただきました。

「僕のヒーローアカデミア」もアニメ化が決定しているのですが、その前に漫画だからこその表現を楽しんでほしいな、という思いも込めています。ぜひ電子書籍や雑誌で目を通していただければと。

あ、ジャンプ作品のオノマトペといえば、「ハイキュー!!」も最高ですよね。

「キュッ」とバレーボールシューズがフロアをこすりつける文字に、なんと矢印も一体化させて、主人公たちがコート上でどちらへ動いているかも示しちゃうという表現がありました。ジャンプ本誌読みながら「なにこれ」って声漏らした。

オノマトペしかり、現代で連載中の作品にも新しい漫画表現ってまだまだ生まれている、って確信しています。

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