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#241 正体を明かす時のベリベリッてやつ

『トップガン マーヴェリック』を映画館で観て、アマゾンでオリジナルの『トップガン』を観なおしたり。すると、トム・クルーズ関連のあれこれが、おすすめとして表示され、それらを眺めていた時に思ったことがひとつ。

『ミッション:インポッシブル』シリーズも全部観ている。スリリングなアクションも、裏をかきあう頭脳戦も素晴らしく、いつも満足なのだけど、任務遂行の手段のひとつとして、変装したりするでしょ? つけヒゲとかカツラとかじゃなくて、技術の粋を集めた本気のやつね。

で、敵をあざむいた後、ベリベリッてすると中から別人が出てきて、してやったり的な。ルパン三世でもお馴染みのあれだ。

スパイや泥棒ものの常套手段として多用されがちだけど、どんな精密機器よりも、どんな奇跡的なタイミングよりも、どんな高い身体能力よりも、あれが一番非現実的だと思う。

『トータル ・リコール』くらいの近未来ならまだしも、『ミッション:インポッシブル』の時代設定で、つまり現代においてあれをやられると、一気にうそっぽいというか、卑怯というか、あのトリックひとつでリアルがいきなりファンタジーになる。もしかすると現実にあり得る世界かもしれない、というドキドキ感が急激にしぼみ、「いや、それがありやったらなんでもありやん」ってなる。


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