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#278 空飛ぶ時はなに着よう

思い立ったらわりとすぐに行動するし、そのために必要な時間とお金は惜しまない。借金上等。我慢なんて犬に食わせちまいなタイプ。

なのだけど、空には昔からずーーーーっと憧れているにもかかわらず、実際に自分で操縦するところまでは至らない。というか、その手前にも辿り着いてなく、グライダーやウルトラライトプレーンの体験もなければ、ラジコン飛行機を飛ばしたこともない。

今年こそはグライダーに乗りに行こうと思っていたのに(正確には乗せてもらいに)、それさえも未達成。なんだか踏ん切れない自分がいる。不思議なことに。自分で気がついていないだけで、高所にトラウマでも抱えていたりするのだろうか。

小学生の頃はJAC(ジャパンアクションクラブ)に入って、真田広之になり、桃山城の天守閣から飛び降りる気満々だった。その練習をしている時に腕の骨をバッキバキに折って、1ヶ月ほど入院したことがある。え? もしかしてそれ?

本日、ヤマハ発動機と新明和工業が協力して進めている、小型航空機の初期飛行試験の模様が発表されましたね。ライトウェイトスポーツ感があって、楽しそう。機体の色もきれい。飛行機のインプレッションもこなせる2輪ジャーナリストという極めて特殊なひとが身近にいて、そういう仕事の振り幅が持てたら素敵なことだと思う。

ところで、ライダーの装具関連の記事がウェブに上がったりすると、世の中の安心安全おじさん達が俄然かまびすしくなる。ヘルメットは国産に限るとか、ジャケットはあれにしなさいとか、プロテクターの選び方は云々とか、まぁやたらと蘊蓄を語って自身の価値観や体験談を押しつけてこられます。

それに引き換え、飛行機をみよ。空飛ぶすんごい乗り物なのに、オープンフェイスのヘルメットに、そこらへんにあったスキー用かなにかのゴーグル。グローブはペラペラ。シャツなんか半ソデなんだぜ。3点式っぽいベルトが付いているけれど、ほぼ機能していなさそう。空の上なんてなにかあったら、あとは運に任せるより他がなく、なんというか思い切りがいい。ちょっとした人生訓がそこにある。Mach 10の大爆発から生還したマーヴェリックみたいなひともいるしね。



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