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#367 アイスランドのジムニー

小中学生の頃に読んだ漫画の作家さんは、あだち充、新谷かおる、村上もとか、原秀則あたりにほぼ限定されていて、しげの秀一の『バリバリ伝説』は高校生の頃に夢中になった……と言いつつ、大体は少年マガジンの立ち読みで済ませていたりなんかして。立ち読みしながら週一で泣くのもどうかと思いますが、コンビニの店員さん、その節はごめんなさい。

そこそこ大人になってから手にしたのは、宮尾岳の『並木橋通りアオバ自転車店』とか曽田正人の『capeta』なんだけど、いずれも最後がどうなったのかは知らない。ここでぷっつりと途絶え、ひょんなことで2年ほど前から読み始めたのが、入江亜季の『北北西に曇と往け』である。

アイスランドと日本を舞台とし、ちょっと古めのジムニー(JA11)が主人公の愛車として登場。あまり馴染みのないアイスランドの風土と食(特に肉が旨そう)が知れて、これがなかなかよい。先月発刊された第6巻と、その前の第5巻との間には1年10ヶ月ほどの空白期間があり、気の長さが試されるところが難点と言えば難点。とはいえ、その第6巻では、主人公がバイクの心地よさに触れる場面が描かれ、今後の展開がさらに楽しみです。

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