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#330 恋愛をなめんな、とめっちゃ語っておられます

ここ一週間ほどの間で、結構読まれたのが『新明解国語辞典』のネタ(#323)でした。まぁ、普通に生活していたら今時辞典なんてひかないし、読書好きと辞典好きは全然イコールじゃない。そういう意味では、多くのひとにとって新鮮だったのかもしれません。

引用が許されるならいくらでも続けていけるわけですが、せっかくなのでもうひとつだけ、紹介しておきましょう。この辞典の名を「読書」以上に知らしめた言葉が、おそらく「恋愛」。その語釈は下記の通りです。

特定の相手に対して他のすべてを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと。

『新明解国語辞典』第八刷(三省堂)

強いよ、重いよ、熱いよ。この辞典には8名の編者が関わっておられ、それぞれのリアルなのか、あるいは妄想なのか、ともかくどなたかを想う心根が炸裂。狂喜乱舞と意気消沈、喜色満面と顔面蒼白を行き来する情緒不安定な状態が描写されているわけで、「恋愛」でこうなら「結婚」に至っては果たしてどんな語釈が待っているのか? それはどうぞご自身で。

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