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#302 一緒と一生と一笑

洗濯物、出しといて~
洗濯物、洗っといて~
洗濯物、干しといて~
洗濯物、取り込んどいて~
洗濯物、畳んどいて~
洗濯物、しまっといて~

本来シャツやパンツ、くつ下と呼ばれるそれらは、用をなす時以外は「洗濯物」と一括りにされ、大半の時間を「洗濯物」として過ごす。

身につけるもののハレの時間は束の間で、でもだからこそ、ファッションにこだわる女性が少なくない。だからどうか、ふたり乗りのオープンカーに憧れる男性の気持ちも分かってあげてほしい。

たとえソフトトップを開ける機会が年に2回でも、そのたたずまいにこそ価値がある。興味がなければ無駄に感じられるに違いなく、興味がないひとにそれを理解してもらうのは難しいのだけれど、それを「ステイタス」や「プレミアム」や「贅沢」という。

色や肌ざわりにこだわって選んだワンピースと、仕様や年式にこだわって選んだロードスターがもたらしてくれる心地よさは(たぶん)一緒。だからどうか、旦那さんの気持ちを分かってあげてほしい。(たぶん)一生大事にすると思うよ、と言ってみたところ、その奥さんに一笑に付されました。一笑というのは有無を言わせない圧を放つものだなぁと、しみじみ。

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