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#143 みんな兄弟

以前、『ジャンケンで1億円』(#104)というネタを書いた。先日、それとほぼ同じ計算で、日本人の祖先をさかのぼる文章を読んだ。
 
自分の両親を1世代前、祖父母を2世代前とし、10世代さかのぼった頃には、1024人の祖先が存在するというもので、計算はごく単純に、2の10乗だ。
 
では、この10世代前とは何年くらい前のことなのか?
 
比較的早婚だった昔と、比較的晩婚傾向の今の間を取って、25歳で子どもを作ったと仮定すると分かりやすい。つまり、250年前が10世代前だ。当然、20世代前は500年前ということになり、その時の祖先の数は、1,048,576人。社会工学研究所のデータによると、戦国時代真っ只中の西暦1550年頃(ちなみにザビエルの鹿児島上陸は1549年)の日本の人口が、10,290,000人ほどらしく、ざっくり10人に1人が今の自分となんらか関係のある祖先になる。
 
ここからさらに数世代遡れば、あっという間に日本の人口を凌駕。日本人皆兄弟ということになり、めでたしめでたし。みんな、つまらないことで争っている場合じゃないですよ、という話。


あれ? なんか、ものすごく重大な計算間違いをしている気がしないでもないし、子どもが複数産まれた時のことを考慮していないのが我ながら雑だけれど、イメージなのでまぁ、いいや。

大嫌いなあのひとも、どこかで繋がっている兄弟かも、と思えば少しは心穏やかになれるのではないでしょうか。兄弟だからこそ、許せないこともあるでしょうけど。

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