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#119 子供の科学

本屋さんに行くと時々立ち読みし、時々買う雑誌が『子供の科学』(誠文堂新光社)です。基本的に小学生高学年を対象にした内容ですが、子供を微塵も舐めたところがなく、大人が読んでも知らないことだらけ。
 
例えば写真の2021年6月号は、雑草、宇宙、鉄道、錯視、電気、モーター、パソコン、サバイバル術、骨格、マジック、カバ……と、カテゴリーにもジャンルにも偏りがなくて盛りだくさん。いわゆるライターじゃなくて、いずれもその道のエンジニアや博士が担当しているから「へぇ」とか「ほほー」だらけでおもしろく、しかもわかりやすい。級数(文字の大きさ)は大きめで、漢字にはルビがふってあって老眼にも優しい。
 
創刊は大正13年(1924年)のことらしく、あと2年で100周年。ちょっとすごいよね。ちゃんとしたひとが、ちゃんとした編集に支えられて、ちゃんと知的好奇心をくすぐる内容になっていたら、ちゃんと成立して長続きするという理想形のひとつだと思います。

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