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#435 感心と小ばか、褒めると叱る

とても聡明な学生さんと話をする機会があった。自分は将来こうありたい、という展望が明確で、ごく素直に「それは立派な考えだね」と頭が下がり、実際そう口にした。

少し前に書いた尊敬語や謙譲語にまつわるネタになぞらえ、この「それは立派な考えだね」に丁寧成分を加えると、「それはそれは大層ご立派なお考えですね」となる。不思議なことに、なぜか鼻でせせら笑う感が足されてしまい、ニホンゴムズカシイネ。

子どもに「それはえらいことをしたね」と言うのと、部下への「それはえらいことをしてくれたな」では、明らかに感情のベクトルが異なる。けれど、ジャパニーズネイティブじゃないひとに、そのニュアンスの違いを説明するのは、いと大変っぽい。


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